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『京治〜』


ヒラヒラと手を振るAが改札から出てきた。





赤「帰ったって聞いたのに…学校にいたの?」

『あ、なっちゃんが間違えてそう伝えちゃったって言ってた。私あの時トイレ行ってただけで…。京治帰っちゃったのか〜と思って、だったらちょっと図書室で勉強して行こうかなって』

赤「何で別々で勉強するの?」

『京治昨日全然集中できてなかったでしょ?私京治の邪魔したくないの。だから今回は自分で頑張ろうかなって』

赤「昨日集中できなかったのはAのせいじゃない」

『でも、明らかにおかしかったよ』

赤「Aが居ないのも気になって集中できないんだよ」

『どうしたらいいの?』

赤「変わらず一緒に勉強しよう。そうだな…一つ言うなら…」

『うん』

赤「俺の隣に座らずに、向き合って座らない?これから」

『………京治がそう言うなら』

赤「ありがとう、助かるよ」




寂しそうな顔させてしまったけど

これは俺の為だから、ごめん。





赤「図書室で勉強、はかどった?」

『ぜんぜん〜…あ、でも、クラスで上位の人が居て、教えてくれたの』

赤「は?」

『私があまりにも悩んでたから、見るに耐えれなかったって』

赤「それ……男?誰?」

『田中くんだよ。京治昨年同じクラスじゃなかった?』

赤「田中か……」




Aのこと聞かれたことある

彼氏がいるのか

俺のこと好きなのか




田中、狙ってる?Aのこと…





『田中くんも京治に負けず、教え方上手でね、おかげでわからなかったところ解けたの』

赤「それは良かったね」

『?京治何で怒ってるの?』

赤「怒ってないよ」

『そっか…』

赤「田中に連絡先聞かれてないよね?」

『聞かれたよ』

赤「教えた?怒」

『やっぱり怒ってる…』

赤「質問に答えて」




何を焦ってるんだ、俺は…

クラスメイトなんだから連絡先くらい…





『教えなかった』

赤「……何で…」

『京治が嫌がるかもしれないからごめんねって言った…』

赤「A…」

『どう?偉い?』

赤「……偉い」

『ふふ♪』




抱きしめたくなった。

愛しいと思った。

俺だけのものにしたいと思った……

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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時

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