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木「ぐあああ……数学わかんねー!!」


赤「木兎さん大丈夫ですか…」

葉「大丈夫大丈夫。こんだけ3年いりゃ何とかなるって。赤葦は今回もAちゃんに勉強教えるんだろ?」

赤「はい」

小「邪魔しねえから安心しろ!」

赤「いえそれは別に…」

雀「早く行かないと木兎に捕まるよ、赤葦」

白「そうそう〜ほら、Aちゃん待ってるんでしょ?」

赤「では……すみません、失礼します」

木「あがあじぃぃぃぃ泣」





助けを求められても

学年違うし、俺は木兎さんには勉強は教えてあげられません。



俺が教えるのは……




『あ、京治…やっときたぁ…』


昇降口で俺を待ってたAは、俺を見つけると駆け寄ってきた。



赤「ごめん、木兎さんの様子を……ってそれ何?」



Aの手には紙切れが握られていた。



『知らない先輩から連絡先渡された…』

赤「貸して、捨ててくる」

『え、ダメ!学校で捨てるなんて失礼だよ』

赤「じゃあ連絡するの?」

『それを京治に相談しようと…』

赤「俺の答えがいつも一緒なこと知ってるよね?」



俺が処分しておくね。

そう言って、Aには連絡を取らせない。


毎回毎回同じことしてるんだから、少しは成長してよ。

断ることくらい覚えて欲しい。




『でも…友達になろって言ってくれるんだよ?友達なら…』

赤「男女の友情は成立しないよ。少なからずその人にとってはね」

『京治と私は成立してる』

赤「友達なの?俺ら」

『っ……大事な幼馴染っ』

赤「じゃあ友達じゃないだろ」

『京治のいじわるっ』




俺に紙切れを渡すと、Aは足裏を返して早歩きで行ってしまった。




……確かに学校で捨てるのは危険か。


もし捨てたことをその先輩が知ったりしたら
被害を受けるのはAだ。




いじけたAを追いかけると

校門のところで止まって、俺のことを待っていた。



そういうところ、可愛い。




赤「靴紐でも直してた?笑」

『……ローファーだもん』

赤「じゃあ疲れちゃったのか」

『もう…早く帰って勉強しよ、京治』



待ってたって言ってくれたらいいのに。


ついつい意地悪したくなるなぁ。


許して。

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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時

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