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次の日の朝練。
ガクン……
ピピー!!
木「あかあし!!どーした?!?」
赤「すみません…腹の調子が…」
木「なんかやべーもんでも食った?!?」
いいえ、ただの食べ過ぎです。。。
『けけけけ京治っ……ごめ…私の白和え?!?』
そうだけど、違う。
赤「違うよ。Aの作ってくれた白和えは美味しくいただいたよ」
『ほんと?…』
赤「本当本当。保健室で休めば大丈夫だから心配しないで」
『うん…』
とぼとぼ戻って行ったA。
俺が強がって鰆も味噌汁も食ったからなんだよ。
Aの白和えのせいではない。
……なんて言えない。
だって、想像してみたんだ
白和えを作るAを。
材料切って、茹でて、調味料で合わせるだけの簡単な料理かもしれないけど
Aが俺の為に時間を使ってくれた
それがどれだけ嬉しいことか。
結局俺の腹は、トイレに篭ってすぐに良くなった。
やっぱり食い過ぎだった。
昼休み、弁当を広げて木兎さんと飯を食おうとしてると
Aがやってきて
『無理して食べたらダメだよ?またお腹痛くなるよ?』
と世話を焼かれた。
思わず笑った。
必死な顔が可愛くて。
赤「じゃあ口開けて」
不思議そうに口を開けるAに、ハンバーグを入れてあげると
『んっ。おいひいっ』
と、もぐもぐしながら嬉しそう。
木「俺も俺も!」
そういう木兎さんにも入れてあげようと箸でハンバーグを掴んだけど
それは俺が食べて、
それからまた新しいハンバーグを木兎さんに入れてあげた。
何となく
関節キスになるな…と過ぎって
それを木兎さんにさせるのは嫌だった。
心の狭い男でごめん。
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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時