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木「A!アイスどれがいー??」

『えっと…これが食べたいです』

木「よし!赤葦は?」

赤「これがいいです」

木「よし!!俺はコレ!買ってくる!!」



3つのアイスを持ってレジに進む木兎さん。

俺とAは先に外で待ってることにした。




少しして、ふと木兎さんを確認すると

何やらオロオロしてこっちを見て手招きしている……



赤「A、ちょっと待ってて」



そう告げて、店内に戻ると



木「あかあし!泣 スマン!財布部室に忘れた!!泣」

赤「………。分かりました」



黙って、俺が支払いをし

しょげてる木兎さんを連れて店内を出た。



赤「お待たせ、A」

『おかえりなさい』

赤「はい。アイス食べながら帰ろう」

『うん。ありがとうございます、木兎先輩』

木「ゔ!!!泣」

赤「いただきます、木兎さん」

木「!!泣 ちがっ…A俺!」

『?』

赤「木兎さん、大丈夫です。明日朝イチで返して貰えればなんて事ないです。今日は奢ったことにしてください」




なんの疑いもなく、木兎さんに奢られたと思い喜んでいるA。

この嬉しそうな顔を壊したくないでしょう、木兎さんも。





『パク……ふふ…美味しい。美味しいです、ありがとうございます、先輩』

木「うぅ…ど、どーいたしまして!!」





次の日の朝、木兎さんは

俺の家までお金を届けに来た…

朝イチは朝一番の学校で、という意味だったんだけど



……まぁ俺が紛らわしい言い方をしたのが悪かった。




何の疑いもしないAは

朝から木兎さんがいることに、素直に喜びながら

3人で朝練に向かいました。


めでたしめでたし………なんてね。

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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時

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