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『京治〜。お疲れ様、帰ろ』
部活が終わり
部室の鍵を閉め、振り返るとそこにはいつもの光景。
赤「………木兎さん、くっつきすぎです。離れてください」
幼馴染であり、バレー部のマネージャーである
夢野A。
その後ろにAの頭に顎を乗せ
抱きしめんとばかりに体を寄せる…
我が部のエースであり主将の木兎光太郎。
木「何だよぉ〜あかあし〜俺も一緒に帰りてえ!!」
木兎さんに限り、ソレに意味がないことくらい分かる。
だけど…
『………///』
幼馴染にそういう行為はしてあげないで欲しい。
赤「3人で帰りましょう。いいよね、A」
『うん。もちろん』
木「フハハっ!よぉし!可愛いAには俺がアイス奢ってやる!あかあしも可愛いコーハイだから、アイス奢ってやる!!」
『可愛い…』
木「そー!可愛い!宇宙1可愛い!」
『……オロオロ///』
赤「A、本気にしなくて大丈夫」
『う…うん』
木「俺はいつだって本気だ!!!」
赤「そうですね、いつだって本気ですね」
……幼馴染は超がつくほど純粋で
白…いや、透明。
今の高校生でここまで透明に近い純粋な心を持った人はいないんじゃないかと言うくらい。
だから汚して欲しくない。
木兎さんはまっすぐで
嘘がつけなくて
可愛いと言うのも本気で言ってることくらい分かるけど
Aがそれを本気にして、木兎さんに恋でもする日が来てみるとしたら
その気持ちが木兎さんに伝わる可能性は……
……分からない。
だから俺が側にいる。
Aの側に
木兎さんの側に。
それが俺の…役目であり、居場所だ。
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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時