実は木兎くんには好きな子が居た話 (ページ30)

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黒「さ、もう行くか」

『うん。…鉄朗私たち…
黒「関係は変わんねえよ。だからお前も気まずくすんなよ？」

『うん♪』

ガラッ

廊下に出ると、

木「あ"あーーー！！！」

廊下の奥の方から声が聞こえてきて

バタバタバタバタと走ってくる音が聞こえて

黒「げ！！めんどくせえ奴きた！」

『ん？あ、木兎くん……』

木「なんで！なんで！教室っ……2人きり………なんでだ！！！黒尾お前またAちゃんにキスしたんじゃ………」

黒「Aお前…木兎に言ったの？」

『うん…』

黒「なんで言うかな…」

木「答えろ黒尾！！」

黒「するか！ったく…木兎悔しいならお前もすれば？」

木「な！！……するって言ったら断られたし…」

『えっ？ち、違！あれは…』

黒「何、断ったの？何で？」

『鉄朗とのキスが脳裏にやきついてる状態で…木兎くんとしたくなかったし…それに！付き合ってない人と普通はキスしないよ？！』

黒「あら、真面目だねぇ」

木「でも、でも、ちゃんとする時は、俺はもう止まんねぇ！！」

『っだから言わなくていいよ木兎くん////』

黒「何なのコイツら……なぁもう付き合えばお前ら」

木「な！つ、付き合うとか///そんな軽々しく言うもんじゃねーし///」

『そ、そうだよ鉄朗///…簡単に言わないでよ///』

黒「あ、そ………じゃあおやすみ〜」

『え？！行っちゃうの？！』

木「アイツ余裕すぎてムカつくーーー」

置いてかれた…

こんな状況で木兎くんと2人とか…///

ぎゅっ…

木「………なんかAちゃんと会うとムショーに手繋ぎたくなるの何でだろーな！」

『うん…私もムショーに繋ぎたくなるよ』

木「……可愛いな」

『可愛くない…』

木「日本一…世界一…宇宙一可愛いよ」

『そんなわけないでしょ…笑』

木「黒尾と何話してたの？」

『ん〜思い出話とか…』

木「何だそれ…いいな…」

私は木兎くんが好き。

今ここで伝えたら…
喜んでくれると思う。

『木兎くんとはこれから…思い出たくさんできると思う』

木「おう///」

『木兎くん…あのn
木「うわあああああ！！！////」

ビクッ

『えっ…な、何？！』

木「ご、ごめん！！……その……心臓が破裂しそう///一旦手離してもいい？！」

『うん…どうぞ…』

木兎くんは私の手を離して、

その場にしゃがんだ。