実は木兎くんには好きな子が居た話 (ページ25)

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体育館に戻ると夜久に

夜「A、黒尾とリエーフなら第3体育館行くっつってたぞ」

『あ…うん。ありがと…』

夜「？なんかあった？黒尾呼ぶか？」

『ううんっ…呼ばないで！』

夜「お、おう…」

行かなきゃ。
ボール出し手伝うの約束したし。

第3体育館を開けると

真っ先に目が合ったのは木兎くん。

木「あ！！Aちゃん！！どーしたの？」

駆け寄ってきてくれた。

『うん…鉄朗に頼まれて…』

木「ちぇっ…黒尾かよぉ〜」

ああ…今木兎くん見ると胸痛い。

黒「A、こっち！」

鉄朗が手招きしてる。

駆け寄ると、ボール出し頼むって言われて、

言われた通りにボールを投げる。

隣のコートでは木兎くんが赤葦くんと烏野のメガネの子とスパイク練習してて

声が聞こえてくるからそっちが気になるけど

鉄朗を見ると

こっち見ろって目で訴えてくる。

何であんなことしたの？

私たち友達じゃん

仲良すぎるくらい仲良い友達。

どうして壊そうとするの……？

黒「リエーフもう終わりかよ？……ったく…」

『リエーフくん大丈夫？』

灰「Aさーん…頭撫でてください」

私は倒れてるリエーフくんの頭を撫でると、猫のようにゴロゴロしてる。

黒「チッ………まぁいーや。俺あっち混ざってくるから」

そう言って鉄朗は隣のコートに入っていった。

灰「Aさん…黒尾さんと何かあったでしょ」

？！

『…ないけど、何で？』

灰「黒尾さん機嫌悪いし…Aさんが俺の頭撫でたら舌打ちした」

『大丈夫。何でもないよ…』

灰「そっすか？泣きそうですよAさん…可愛い顔台無しっす。泣かせる黒尾さん最低…」

『大丈夫だってば〜…もう。…あ、夜久来たよ！』

灰「げ！夜久さん！」

私泣きそうな顔してるの？…

確かに鉄朗にどんな顔していいか分からないけど…

やだな

木兎くんにはバレたくないな…