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あっという間だった。
他校のみんながバスに乗り込むのを眺める。
西「白沢さん!俺の名前覚えましたか!!」
『にしやくん!』
西「にしのやっすよ…」
『ごめんなさい…』
西「大丈夫っす!!また再来週!!!」
『…気をつけて!』
手をブンブンふって走って行った西谷くん。
黒「飽きないね〜リベロくんも」
『うん』
黒「まぁ烏野変な奴多いよなー」
『鉄朗も負けてないよね』
黒「しれっと貶すな」
ふふって笑うと、
隣でドンッとぶつかった音がして、
気づくと鉄朗が地面とこんにちはしていた。
黒「いっってーな!木兎てめー!!」
木「そんな強く行ったつもりはなかった!!スマン!」
黒「で、何でしょーか」
木「Aちゃん笑ってるから!お前だけずりーと思って来た!」
黒「ハイハイ……また再来週まで、俺はコイツ独り占めさせて頂くわ〜」
また私の肩に腕を回す鉄朗。
木「だ、ダメだ!!!Aちゃん…拒否して!!」
『あ…うん。鉄朗、離して?』
黒「あ?嫌に決まってるだろ」
木「俺とAちゃんは友達になったんだ!!!」
黒「いや俺とAは友達以上に仲良いんですけど?年月がちげーのよ」
木「な……嫌だ!再来週まで独り占めとかずりーし!!」
『ぼ、木兎くん………連絡先教えて?その…再来週までに遊べば鉄朗の独り占めじゃないよ』
木「それってデート?」
『デ///………そ、そうかも』
木「う///うん……する。デートする///」
黒「初々しすぎかよ…」
震える手でスマホを握りしめて、
連絡先を交換して、木兎くんを見上げると、
顔を赤くさせた木兎くんが
私の頭に手を乗せた。
鉄朗とは違う。
心臓が跳ねた。
そして撫で撫でされて
もっとしてほしくて
木兎くんの目を見つめると、
急に両手を挙げた。
『え?』
木「っ/////………と、友達だから!俺たち!///」
『うん?そう…だよ?』
木「そ、そんな顔したらダメだよ?///俺にも…黒尾にも」
『?……どうゆうこと?』
ガシッ
黒「そそる顔すんなってこと。はい、もう離れなさい」
鉄朗に離されて木兎くんを見ると、
顔に手を当てていた。
木「黒尾…お前よくこんな長い時間手出さなかったな…」
黒「まぁ付き合ってねーしな」
木「お前の理性尊敬する………あ、じゃ、行くわ」
そして梟谷のバスも出発。
次は再来週…
夏休み…もうすぐそこ。
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作者名:m | 作成日時:2021年6月26日 7時