子猫ちゃんは懐き上手【黒尾鉄朗】 (ページ40)

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今日はとうとう文化祭

教室で黒猫に着替えて、

みんなで写真を撮ったり一通り盛り上がって

シフトの確認をする。

シフトは事前に分かってて、クロに知らせたら
まんまとクロと全然合わなくて

一緒に回れないってわかって落ち込んでたら

遊びにいくから、俺んとこも来てって言ってくれた。

研磨にシフト聞いたら
研磨とはシフトが被ってたから
一緒にまわる約束をした。

クラス委員の子が
「とりあえず初っ端からお客さん入れて行きたいから客引きを・・・Aちゃんと、、近藤くんにお願いして良い？」

近藤くんはクラスでも学年でもイケメンと呼ばれてる人で、黒執事にコスプレしている。

「孤爪、よろしく！行こうか！」

2年4組コスプレ喫茶と書かれたプラカードを持って
玄関まで移動する。

隣では近藤くんがすれ違う女の子に話しかけられて、絶対来いよーなんて宣伝してる。

コミュ力高いな・・・羨ましい。

最初の1時間はこの役目だ。

そこからクラスに戻って午前中いっぱいは接客係。

午後からはオフ。

クロには客引きになったって知らせてないから、始まってすぐに来られちゃったら会えないなぁなんて思ってる。

近「孤爪さー、彼氏いるんだって？」

『うん・・いるよ』

近「3年のあのかっこいい人だよね」

『そうだよ』

近「ふーん。・・・あのさ、俺孤爪のこと気に入ってんだよね」

は？何急に

驚いて近藤くんをみると、顔を赤くしている。

『えっと・・・わたしじゃなくても、近藤くんならもっと良い子と出会えると思う・・・』

近「こう見えても1年の頃から見てるから。そう簡単に他の人にはいけない・・・」

『ごめん・・全然知らなかった・・でも私たち同じクラスでもあんまり話さないのに、なんで・・？』

近「孤爪ってあんまり群がらないし、落ち着いてて、最初は興味があるって感じだったんだけど。部活ん時に笑ってるの見て・・・」

そこまで聞いて思い出した。
近藤くんはバスケ部だった気がする・・・

『そうだったんだ・・・ごめんね、わたし。彼氏いるから・・・その。』

その時横からドンって衝撃がきて

そのままよろけて近藤くんに抱きついてしまった・・

横から
ごめんなさい！って声が聞こえて

近藤くんが、大丈夫ですからと言ってるのが聞こえる。

近「孤爪大丈夫？///」

やばい離れなきゃ・・・

その時

黒「A・・・・？」