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黒尾side
新しい1年マネージャーが入って
部室でも話題はマネージャーになる。
夜「しかし、ほんと、麗美ちゃん出来る子だよな〜」
山「すげえっすよね、パパパーって仕事こなしてて、なんか今までの何だった?!って思う・・・って研磨、別にAがダメだとかそういんじゃねえよ?!」
研「別に俺に言わなくてもいいよ・・・」
夜「記録ノートもさ、すげえ見やすくなってたよな」
海「あんまり言ってやるなよ?Aも頑張ってんだから」
夜「別に、得意なことは得意な方がやればいいんじゃないのって話!Aはそうだな〜癒し係とか!」
リ「Aさんは俺のことめっちゃ見てくれるから、俺はAさんに頑張ってほしいっすけどね」
夜「お前は見て欲しいだけだろー。って黒尾?どうした?」
黒「ああ・・・いや、何でもねえよ」
ここにいる誰よりも(研磨を除いて)
Aのこと知ってる
努力してるんだあいつも。
鈍臭いけど、仕事は丁寧だ。
ドリンクも、俺らの好みの味にしてくれてたり
一人一人にお疲れ様って笑顔で渡す。
その笑顔に癒されるから、また休憩後も頑張れるんだろ。
あのノートだって
最初はすげえ分かりづらくて
でも、イラスト描いたり、色変えたり、
あいつなりに分かりやすくしてくれて
何回も書き換えた跡があって・・・
そうやって直向きなところが俺は好きだ。
それを最近入った1年生に全部良い所とられて、
いくらマイペースなAでも、
良い気分はしてないだろう。
だからと言って、頑張ってる1年生に
先輩の仕事取るなとも言えねえし。
高「あの・・・黒尾先輩、一緒に帰りませんか?」
黒「おお、研磨とAもいるけどいい?」
高「えっと・・2人でじゃダメですか?A先輩にはちゃんと許可もらいました」
許可ってなんだ・・・
黒「や・・・でも・・・
『研磨、帰ろ。』
研「うん。クロは?・・・」
『クロはいいの。行こ。』
高「あの、ダメですか?」
黒「・・ああ。行こうか・・・」
何だこれ。
胸騒ぎがする。
来いよ、
いつもみたいに
クロ帰ろ!って笑顔で。
俺の側が1番落ち着ける場所・・・なんだよな?
いつもみたいに胸に飛び込んでこいよ・・・
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作者名:mraka | 作成日時:2021年2月22日 0時