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ピンポーン
ガチャ
『はい…?』
治「Aちゃん、ちゃんと出る時はチェーンかけたまま出なあかんで。無用心すぎやで」
『あ…最近光太郎くんしか来てなかったのでつい…』
治「どうや?体調。試合の前日から風邪気味っぽいなとは思っとったけど、まんまと悪化させたな〜」
『すみません…ご迷惑おかけしました。』
治「これ見舞いな。おにぎりと…あと果物とか色々すぐ食べられそうなの買うてきた。」
『ありがとうございます。本当にすみません何もかも』
治「いや、実を言うとぼっくんに頼まれてん。ぼっくん昨日試合やったのに、今日からまた遠征やろ?朝会いに行けなかったから様子見てきてほしいって言われてん」
『そうだったんですね…』
治「ん?何や…風邪にしてもテンション低すぎへん?」
『あの…私治さんに謝りたくて』
治「何が?」
『実は………』
私はスマホでSNSに上がっていたおにぎり宮から出てくる自分の写真を見せる。
治「?!なんやこれ」
『すみません私全然気づいてなくて…光太郎くんの彼女だってSNSで拡散されてて。ついでにこの写真も。治さんと侑さんにもご迷惑お掛けするかもと思って』
治「俺らは別に大丈夫やけど…Aちゃんこれ知って何か変なことされてへん?」
『あ…私は大丈夫ですから』
治「何かあったらすぐ言うてな??」
『ありがとうございます』
私が個人的に言われたことだし
あれに関しては治さん関係ないから話さなかったけど…
ああでもこれ誰かに話さないとツラいかも……
治「あ、Aちゃんこっち向いて」
『ん?』
パシャッ
『え?写真?』
治「おん。無事ちゃんと見にきたでってぼっくんに送っとかなな」
『今の写真ブサイクに写ってませんか?!』
治「いやいや。Aちゃんはどんな顔でもかわええよ」
『ウソです!私はブスですもん!…』
治「風邪ひいてネガティブになってもうたん?笑 ほな、行くわ」
『本当にありがとうございました。』
治「はよ治して復帰してや〜」
そう言って治さんは出て行った。
1人で家にいると余計なこと考えちゃうから治さん来てくれてよかった。
…………………
木兎[ミャーサム!その写真フォルダから削除しておいてよ?!]
治[え、何でやねん]
木兎「俺以外の男の携帯にAの写真入ってるの許さない!]
治[はいはい……あーしかし、病人のAちゃん可愛かったなぁ]
木兎[ミャーサム?!やめて!]
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作者名:z | 作成日時:2021年5月9日 1時