おにぎり宮の店員さん【MSBY木兎】 (ページ37)

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「No.12！KOTARO BOKUTO！」

木「ヘイヘイヘーイ！！」

光太郎くん出てきた！
やっぱりユニフォーム姿は一段とカッコイイ。

隣から

「木兎今日もカッコイイなー！」

「私木兎が1番好き！」

私もそうだけど、光太郎くんのTシャツ着てる人多いなぁ。

「ねぇあの人さ…」

ん？視線…

声がした方をちらっと見ると、目があったのは若い女の子2人。

慌てて目を逸らすと、

「やっぱそうや。木兎の彼女。SNSに写真上がっとったもん」

え、うそ…？ネットニュースは上がってたらすぐ分かるけどSNSは注意してなかった。

「なんか普通やん。可愛ないし。」

「うんブスやな！何であの子なんやろ～木兎ってまさかB専？？」

分かってる。分かってるけど傷つく…

試合終わりにトイレに向かうと、
さっきの二人組と遭遇してしまって
気づかないふりして個室に入ったけど、

また

「木兎の彼女なんやからもっとメイクで可愛くするとかオシャレするとかせんのかな～」

「いや元がダメなら何してもダメやない？ってかあれがオシャレだと思っとるやろ。元々のセンスは変えられへんよ」

笑い声が聞こえる。

聞こえるように言ってるでしょ。

「出てこーへんな、個室で泣いとるんちゃう？」

「ブスならブスなりに堂々としとればいいのにな」

「ブスだと思ってなかったんやろ笑」

あーもう…

思い切って個室から出て聞こえないフリして手を洗って、

目を合わせないように出ようとすると

「あのー？木兎選手の彼女さんですよね？」

話しかけてくるんかい。

『気のせいじゃないですか？人違いです』

「えーそうですか？似てると思ったんですけどね～まぁでも、木兎選手の彼女ならもう少し可愛いですよね～。芸能人並に可愛くないと彼女務まりませんもんね～。私だったら恥ずかしくて外歩けない」

『ハハ…そうですね。では』

陰口＋直接も言われて
最悪…

やっぱり外で光太郎くんと会うのはあんまり良くないかなぁ…

SNSで検索をかけると、

電車の中で抱きしめられてる写真や、私がおにぎり宮から出てくるところまで撮られていた。

これじゃ治さんにも侑さんにも迷惑かけるかも。

木兎［A！今日の俺どーだった？！］

私［うん、とってもかっこよかった！］

木兎［控室くる？！］

私［ううん…ちょっと風邪気味だから辞めとく］

ごめん光太郎くん。

今会ったらメンタル的にやばい気がしたから
大人しく帰ることにした。