おにぎり宮の店員さん【MSBY木兎】 (ページ34)

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治「Aちゃん今日も遅くまでごめんな」

寺「最近忙しいな。ありがたいけど！」

『全然大丈夫です！治さんのおにぎりが美味しいことたくさんの人に知れ渡ってる証拠です！』

治「ホンマにええ子やなぁ」

寺「Aちゃん木兎くんと別れて俺の彼女にならへん？」

『寺田さん奥さんいるでしょ！！』

寺「彼女はおらへんし」

『最低です』

治「最低やな」

時計を見ると閉店してから2時間経っていた。

最近は光太郎くんも試合前で忙しそうだから
私も忙しくても平気。

終わって、治さんが家まで送るって言ってくれたけどまだ電車があるため断った。

私［光太郎くんお疲れ様です！私は今終わりました。明日は休みだからご飯作ります。練習終わりに来てください♪］

言葉ではあんまり思わないんだけど、
メールみたいに文章にすると感じる。

敬語なくすタイミング逃しちゃったなぁ…

光太郎くんも最初こそ敬語やめてって言ってくれてたけど、最近は慣れちゃったのか何も言ってこないし。

今更タメ口にしても
たぶん光太郎くんは気にしないから

今度頑張ってタメ口にしてみようかな……

木兎［お疲れ様！！今日は会えない？！］

私［光太郎くん明日も練習でしょう？無理はしないでほしいです！］

木兎［Aに会えない方が元気でないよ］

私［じゃあ帰りに私がそっちに寄りますね］

木兎［それは申し訳ない！俺が行く！］

私［……わかりました］

こういう時の光太郎くんは折れないからな。

思いがけず会えることになって嬉しい。