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治「ぼっくんはAちゃん家まで送ってあげてな」

木「ウン!任せて!!」

『え?!ダメですよ!』

木「なんで?お隣さんだから送る!ほら、行こう!」



ぐいぐいっと背中を押されて

私は木兎さんと2人で帰ることになってしまった。



これ週刊誌取られない?
大丈夫?
木兎さんってすごい目立つよね?



木「なんかすごく緊張する!」

『な、なんでですか?』

木「あんまり女の子の隣歩くの慣れてない!///」


『………彼女いますよね?』


木「へ?彼女?居ないけど?」




あれ?うそ?



『でも前…マンションのエントランス出たところで女の人と話してるの見ました』

木「女の人………?」

『はい、ロングヘアのスタイルのいい美人な人です。仲良さそうに話してました』

木「ん〜………あ!姉ちゃん?」

『え、お姉さん?!』

木「俺の家に来たことある女の人は、姉ちゃんくらいしか居ないから」



スマホをいじりだして、

あ、これこれ!と言って1枚の写真を見せられて


『あ、この人です』

木「やっぱり!俺の姉ちゃんだよ!大阪に用があるって東京から来たから泊めたの!」

『そうだったんですか…てっきり彼女さんかと』

木「Aちゃんに勘違いされるの嫌だなぁ!でも誤解が解けてよかった!!」



私も、ホッとしてます…


そっか、あれはお姉さんだったんだ

じゃあ木兎さんは彼女いないのか

あの家にはやっぱり一人で暮らしてるのか…



『なんだ………よかったぁ……』

木「っ////……よかった?俺に彼女が居なくてよかった?」

『はい!……っあ!いえ、居てもいいです!むしろ居ないとおかしいです!///』



テンパりすぎ私!!



木「あ!あんまり後ろ下がったらぶつかるよ!ほら、こっち来て」


電車の中で後ろに居た人にぶつかりそうになったところを腕を引かれて、思わず木兎さんの胸元に顔をぶつけた。


『すみません…///』


木「ウウン…ここに居ていいよ!」


『はい///』



私の目線が木兎さんの胸元より下って…
本当に背大きいなぁ…



木「Aちゃん…彼氏ほしいって思う??」


『え?』


木「あ、変な意味はないよ///ただ…Aちゃん彼氏いないの不思議だからさぁ」


『そりゃ居たら楽しいかなって思います。でも、作りたいから作るのも変なので、自然に出会えて自然に好きになれたらいいなって、その延長線で付き合えたらいいなとは思います』


木「そっかぁ…」

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作者名:z | 作成日時:2021年5月9日 1時

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