おにぎり宮の店員さん【MSBY木兎】 (ページ13)

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試合楽しかったです。
チケットありがとうございました。

って直接伝えれたらいいのにな～。

でもあれからお店も来ないし、
偶然遭遇ってのもないし…

一応治さんには、もし侑さん経由で伝えてもらえるならお願いしますと頼んでおいたけど。

やっぱり直接伝えたい。

仕事を終えて家に帰ってきて

ガラッと窓を開けてベランダにでる。

気持ちいいな…外。

ふと隣のマンションを眺める。

今度いつ会えるのかな……。

～～～♪

あ、着信。

『もしもし』

治『あ、Aちゃん？すまんな夜分に。家ついたか？』

『今着きました』

治『さっき侑とぼっくん店に来てん。Aちゃんが出た丁度後』

なんだ…タイミング悪かったなー。

『そうだったんですね！』

治『それでな、Aちゃんがお礼言いたがってたでって伝えたら、今すぐ会いたい！って言うんやけど…家の前まで出て来れるか？今車で向かっとる』

『え！そんな…申し訳ないです！私がそっち戻ったのに』

治『何言うとんねん。夜分に危ないからあかん。ほな15分後くらいに外出てきてや』

『わ、わかりました…すみませんわざわざ』

治『ぼっくんのわがままに付き合うてるだけや。ほな』

ヤバい待って。

今の私の格好…ザ、部屋着。

とりあえず服着替える？

いやでもわざわざ着たんかなとか思われる？

それならこの部屋着可愛いし、外に着てっても問題ないデザインだしこのままで…

その方が自然かな。

うん、このままにしよ。

変に気遣っても空回りそう…

ちゃんと、試合楽しかったです。ありがとうございました。って言わなきゃ。

それだけ、ちゃんと伝えられれば…

早めに外に出て、待ってると、
遠くからヘッドライトが見えて

あ、あれ治さんの車だな…

私の目の前で停車した。