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木兎、木兎とコールされて
サーブの時の手拍子。
スパイクを決めた時のあの嬉しそうな顔。
観客に向かって指を突き出して
歓声を浴びる。
なんか…見ていて圧巻で
とってもとってもかっこいい。
でも、
とってもとっても…
遠い存在に思える。
治「おもろかったな〜」
『すごいです…バレーの試合ってこんなに楽しいんですね』
治「せやろ?良かったわ。Aちゃんが最後まで楽しそうで」
『楽しすぎました』
治「誰か気に入った選手おったか?グッズ買いに行くか?」
『え///はい…』
少し照れくさいけど
でもサポーターの人たちもみんなお気に入りの選手のユニフォームを着て応援してる。
私は………
『これにします…』
治「お、…ホンマか?」
12番。
『カッコよかったので///』
治「喜ぶで」
『でも内緒にしててください…なんか、隣のアパートにファンがいるみたいだし』
治「気にせんとは思うけど笑。分かった」
買ったユニフォームは、
部屋に飾ってみよう。
そして毎日木兎さんのプレーを思い出して
元気付けてもらおう。
私はユニフォームをぎゅっと握りしめた。
それを見て治さんは、微笑ましい顔で
クスクスと笑っていた。
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作者名:z | 作成日時:2021年5月9日 1時