公開"嘘"恋愛。〔男主〕 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:22,883 hit

-7-〔JN side〕ページ7

.

いつもと同じように、購買に向かうと、

またいつもと同じような状況になるわけで。

そしてまたいつもと同じように対応してたんだけど。

ざっと周りを見てみれば、

いつもは見ない、男子がこの連中の中にいる...？

これは逃してはならないチャンスだと思ったのか、
この時の頭の回転はもう速くて、
自分でも気づかないうちにその子を腕を掴んでいた。

「僕、こいつと付き合ってるから。君たちには興味無いの。だからもう、まとわりつかないでくれる？

こいつ、嫉妬深くてさぁ、ね？」

その子は動揺して言葉が出ないようだった。

名札を見てみればソン・Aと文字が刻まれている。

「じゃ、行こっか、A」

腕を強く握って逃がさないようにする。

人気が全くないところまで来ると、
腕を思いっきり振り払われた。

『あの！何なんですか、いきなり！』

ごめん、と普通に謝れば
信じられないと言った表情で見られた。

僕ってそんなに悪い人っぽく見えんの？笑

戸惑った様子を見せながらも、強気で返してくる。

『これからどうしてくれるんですか！！』

「...付き合ってるふり、してくれない？」

言った瞬間、彼の表情が一気に消えた。

だよね、分かってる。

「巻き込むつもりはなかったんだけど、」

『よりによって、なんで僕が...』

特に理由があるわけでもない、

ただあの状況から逃げたくて君を選んだ...

なんて言って説得なんてできるわけなくて。

昼休み終了のチャイムがなったから、
放課後会うことをどうにか説得して、2人で教室に戻る道を歩いてたんだけど。

これは大変なことになったな。。。

.