公開"嘘"恋愛。〔男主〕 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:22,890 hit

-3- ページ3

.

放課後、
コートの中にボールを床に叩きつける音が響き渡る。

ユンギと僕の真剣勝負だ。

今は僕が攻めるターン。

フェイントをかけて、ユンギの隙を狙うも簡単にボールを奪われた。

YG「お前隙ありすぎんだよ笑」

で、そのまま攻守交代。

ユンギに攻められてあっさりゴールを入れられてしまった。

『あﾞぁぁ負けだぁぁ！！！』

YG「こうなると思ってた。明日よろしく」

あのユンギがウィンクなんかして、そう言った。

金欠なの知ってるくせに！！！

額の汗を拭いながら、コートを出て帰り道を歩く。

気づけばもう暗くなっていて、
夜空が綺麗に見えるほどだった。

時間を確認しようとすると、あることに気付く。

『あ、コートに携帯置いてきたかも、』

YG「は？お前、はぁ...」

取ってくると言えば、
ユンギは待てないらしく先に帰られた。

こういうときの優しさが足りないよな、あいつは。

盗まれてないか心配で、走って戻ると、
さっきまではいなかった人影が。

まぁ知ってる人ではないだろうと思い、
静かに携帯を取ると、その人影がこっちを見た。

ギグッとして、僕もその人を見たものの、
暗くて顔があんまり見えなかった。

でもどこかで見たシルエットな気が...

そんなこと考える暇もなく、
その場にいるのも気まずくて、小さく会釈をしてから急いで立ち去った。

.