公開"嘘"恋愛。〔男主〕 (ページ1)

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『行ってきまーす』

高校1年生。

家から徒歩20分の駅までの道を、チャリで飛ばして5分。

ギリギリで電車に乗り込んで、10分で目的の駅に着く。

『ユンギー！』

イヤホンを取りながらユンギが振り返る。

小学校のときからの付き合いのユンギ。

基本塩対応だけど、笑った時の顔が本当に可愛い。
ツンデレ、とはちょっと違うかな。

お互いに信頼し合える関係で、
何でも話せる、そんな感じ。

YG「おはよ、」

『おはよ！学校着いたら宿題見せてねっ』

YG「無理。」

こんな素っ気ないユンギだけど、実は僕のこともちゃんと見てくれてて優しいやつ。

僕はそんなユンギが大好きで、大事に思ってる。

YG「あー、まただよ。」

『何が？』

YG「あれ、」

ユンギの視線の先には人集りが。

何に集ってるのかは知らないけど、女子が多い...？

YG「あいつら時間問わずに集ってるよな、何が楽しいんだか」

『ふーん、ところであれ何に集ってるの？』

YG「2年のキムソクジン？だったかな、イケメンなんだってさ。それで女子が。」

あー、そゆことね、

ふーん、と適当に返事をしてから、
そのキムソクジン？がどれほどイケメンなのか見ようとしたけど人が多すぎて見えなかった。

その場でぼーっと立ってたら、
ユンギに引っ張られてそこから立ち去った。