47話 ページ47
それから時間はあっという間に過ぎていき、気がつけばあたりはオレンジ色に染まっていた。
『そろそろ帰りませんか？もう夕方ですよ』
「はあ？まだまだこれからだろ」
『その言葉は大人になってから使ってください』
子供が使うとは思えない言葉だ。
誰が教えたんだか…。
確かマイキーくんにはお兄さんがいたはず…もしかしてその人も不良だったりして…
十分ありえる。
「おいマイキー俺そろそろ帰る」
「はあ！？」
『さすがドラケンさん』
「ただ単に腹減ったからな」
お腹を擦りながらそう呟くドラケンさん。
ほんとにナイス。
ドラケンさんと私が帰ると言えば当然1人になるマイキーくんだって帰るしかない。
よかった、これで一件落着___
「おいおいおい！もうお家に帰っちゃうの〜？」
「小学生は偉いな〜」
「しかも女連れかよーうけるわ」
突然、公園内に響く野太い男達の笑い声。
馬鹿にしたような言葉。
多分私たちに向けて言っているのだろう。
チラッと出入り口を見ると、そこにはマイキーくんが昼間フルボッコにした不良たちが群がっている。
いや、正確に言えば昼間にいた奴らよりももっと体の大きい男が数人。
高校生だろうか？
マイキーくんとドラケンさんもそれに気づいたようで不良たちの方を睨んでいる。
…嫌な予感。
「あいつがマイキーか？」
「そうっす！！」
「へー弱そうな面だな」
「なにお前ら。もしかして懲りずにまた来たの？」
「マイキーに挑むとか命知らずだな」
「うるせえ！！てかドラケン！お前よくも裏切ったな」
「あ？裏切ってねーよ、俺はマイキーと友達になっただけだからな」
「…生意気言いやがって！！」
そう言うやいなや不良はこちらへと殴りかかってくる。
がしかし、
【ﾊﾞｺｯ】
「ｸﾞｴｯ！」
「…それ本気かよ」
虚しくマイキーくんに殴られ1発KO。
なんて愚かな…マイキーくんに無防備で襲い掛かるなんて。
可哀想だったから不良に向けて手を合わせ、ご愁傷さまと念を送っておいた。
「…ッチ、勝手に殴りかかりやがって！テメーらどんな手を使ってでもいい！マイキーとドラケン潰すぞぉ！！」
「「「「おおお！」」」」
不良たちは雄叫びをあげると、戦闘態勢に入っている2人めがけて…
ではなく、その後ろにいる私へと向かってきた。
そう、私に向かって。
『…え？』
そんな間抜けな声を漏らして、私は呆気なく襲いかかってきた不良たちに捕まった。
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ぷっちょ(プロフ) - なのはさん» あれ…もしかして自然と斉木くんによせている？笑コメントありがとうございます！ (2021年10月12日 0時) (
レス) id: 7208894a38 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - ケンチンの刺青はレックウザ☆なんか斉木くんみたいな夢主ちゃんだな… (2021年9月3日 11時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！私も最近似てきたなって思ってきてます笑でもあんな神作と似てると言われて凄く嬉しいです！ (2021年6月20日 19時) (レス) id: 7208894a38 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - あ、好きです!!!!なんか斉木楠雄の災難みたいですね！ (2021年6月20日 16時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - がりがりくんさん» ありがとうございます！お褒めの言葉嬉しすぎます！！これからも大好きと言っていただけるよう頑張ります！ (2021年6月14日 20時) (レス) id: 7208894a38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷっちょ | 作成日時：2021年5月10日 22時
