末澤誠也と恋してみる？ (ページ4)

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看病ページ4

末「38.3か、ちゃんと熱出してるやん」

1年半ぶりくらいの風邪。彼氏の誠也と同棲して初めての風邪をひいた。

『ごめんほんま、、誠也も仕事あんのに』

末「とりあえず俺仕事行ってくるから安静にしときや」

『うんほんまごめん、、いってらっしゃい』

末「いつも通り帰り遅なるから」

誠也は会社でも期待されていてただでさえ忙しいのに私が風邪をひいたせいでもっと忙しく、迷惑をかけてしまった。

誠也に迷惑はかけたくないけど、正直に言えば一緒にいて欲しかった。休んで欲しかった。

誠也はいつも朝早く家を出て夜遅くに帰ってくる。でも誠也のできる限りの家事はしてくれるし、不満はなかった。

『はずなんだけどなぁ』

風邪のせいか少し子供っぽい考えになってしまう。

頭をすっきりさせようと、とりあえず寝た。

だいたい2時間ぐらい寝た。少し熱も下がった気がする。

伸びをしていると玄関のドアが空いた音がした。

この家を出入りするのは私と誠也しかいない。誠也は今日も帰りが遅くなると言っていたから誠也じゃないはず。

『泥棒、？』

怯えていると、ついに部屋のドアの前に影が現れた。

末「A、大丈夫？」

まるで走ってきたような風で乱れた髪、息切れをして部屋に入ってくる誠也。

『びっくりした、』

末「薬これでいい？」

薬やゼリーなど風邪でも食べれるような食べ物を買ってきてくれた。

『いいねんけど、誠也仕事は？』

末「はよ終わらせてきた、本気出せば午前中で終わんねん凄いやろ？」

『調子乗らんといて』

誠也が私のために早めに仕事を切り上げて帰ってきてくれた。その事実が嬉しくて私はにやけてしまう。

末「にやけてんのバレてるで笑お粥作ろか？」

『うるさ、誠也が作れるん、』

末「お粥ぐらい作れるやろ笑病人は静かに寝とけ笑」

『久しぶりに誠也とゆっくり出来て嬉しい』

末「いつもごめんな」

そう言って出来上がった誠也特製のお粥を食べて、お互いに今まで話せなかったことを夜まで話した。

『今日はほんまにありがとう、明日にはもう治ってそうやわ』

末「なら良かったわ、はよねーや、おやすみ」

『おやすみ』

朝になると私は完全復活し、ちゃんと熱も下がっていた。

『誠也、朝やで』

いつもは私よりも早く起きる誠也が今日は起きてこない。

末「A、絶対お前の風邪うつった」

『なにしてんの、、、』

今日は私が看病する日みたいだ。