オモウママニ。２ (ページ8)

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城戸「時間が惜しい。早く始めてもらおうか。」

私は忍田さんの隣へと移動し、三雲は空閑に城戸司令について軽く教えた。

忍田「我々の調査で近々、近界民の大きな攻撃があるという予想が出た。先日は爆撃型近界民1体で多数の犠牲者が出ている。

我々としては万全の備えで被害を最小限に食い止めたい。

平たく言えば、きみに近界民としての意見を聞きたいということだ。」

忍田さんは正直にそう言った。

鬼怒田「近界にいくつもの国があることはわかっとる。いくつかの国には遠征もしとる。だがまだデータが足らん！

知りたいのは攻めてくるのが、どこの国でどんな攻撃をしてくるかということだ！」

上層部は空閑が近界民側の人間だろうがボーダーに入隊した以上、ボーダーに協力してもらうつもりだ。

空閑「なるほど。そういうことなら、おれの相棒に訊いたほうが早いな。よろしく。」

？「心得た。」

急に姿を現したトリオン兵の姿に皆は驚きを隠せない。

レプリカ「はじめまして、私の名はレプリカ。ユーマのお目付け役だ。

私はユーマの父、ユーゴに造られた多目的型トリオン兵だ。」

なるほど、空閑のお目付け役…か。

レプリカ「私の中にはユーゴとユーマが旅した近界の国々の記録がある。おそらく、そちらの望む情報も提供できるだろう。

だがその前に、ボーダーには近界民に対して無差別に敵意を持つ者もいると聞く。私自身まだボーダー本部を信用していない。」

つまりボーダー玉狛支部は信用している、と。