オモウママニ。２ (ページ40)

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89　モヤモヤの正体ページ40

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『失礼します。…忍田さん、少しお時間よろしいでしょうか。』

私は本部作戦室にいる忍田さんに言う。

忍田「沢村くん、少しの間頼む。」

沢村「はい。」

忍田「A、少し場所を移そうか。」

という忍田さんの案で、私と忍田さんは人気の少ない廊下へとやってきた。

その廊下にあった自動販売機で忍田さんは私に飲み物を奢ってくれる。

忍田「それでどうしたんだ？」

『…上手く言葉に出来るかわからない…ですけどいいですか？』

忍田「ああ。」

私は手に持つ飲み物を眺める。

『…胸辺りが苦しいんです。』

忍田「！？どういう風に苦しいんだ！？すぐ病院へ_____」

『でも、…病気を患ったような音はしないんです。』

忍田「そ、そうか…。」

『モヤモヤ…するんです、皆が"わからない"と。』

私は飲み物を持つ手に力がこもる。

『今まで私に対しての"わからない"はあった。けど、…皆に対しての"わからない"はなかった。

私はやっぱりおかしいのでしょうか…？』

と私が顔を上げると、忍田さんは少し嬉しそうな顔をしていた。

忍田「A、それは…

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"わからない"を"知りたい"っていう知的探究心だ。」