オモウママニ。２ (ページ34)

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放課後、外は強い雨が降っていた。

『…天気予報見るの忘れてた。』

と傘を忘れた私は空を見ながら呟いた。

いつもなら持っている折り畳み傘は、梅雨の時期から太刀川さんに貸して返ってきていない。

忍田さんに連絡するべき？

同じ学校に通う人の傘に入れてもらうべき？

それとも、雨に打たれながら帰るべき？

考えれば考える程、沢山の選択肢が出る。

『…わからない。』

？「っ…あの！」

昇降口で考える私に誰かが声をかける。

振り返ると、そこには…

、

、

、

、

、

、

辻「基地…に、迎…うん…で…すよ…ね？」

顔を真っ赤にした辻が立っていた。

『…うん。だからどう帰るか考えてる。』

辻「…傘…持ってな…いん…ですか…？」

私は辻の質問に頷く。

辻「なら…！俺の…傘、入り…ませ…ん…か。」

辻のどんどん小さくなる声。

辻の上がる心拍数。

…これらはきっと女(私)に緊張してる証拠。

辻「嫌なら！俺走って帰_____」

『…どうして？』

辻「…え？」