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忍田「…私は君のお父さんに昔とても世話になった。」
…初耳情報。
忍田「有吾さんが亡くなったのは残念だが…、君に会えてうれしく思っている。困ったことがあればなんでも言ってくれ。
城戸さんも何も言わないが気にしているはずだ。きみのお父さんとは一番古い付き合いだった。」
…これも初耳。
忍田「私はもしきみが望むなら、きみを正隊員に昇級させたいと思っている。きみにはそれだけの実力がある。
どうだ？遊真くん。」
空閑は顎に手を添えて考える。
空閑「正隊員か…、う〜ん…。
、
、
、
、
、
、
やっぱいいや。
正隊員には自力でなる。」
正隊員に上がれば防衛任務にも出られるし、三雲と正式に隊も組める。
空閑にとっていい話だと思ったんだけど…。
空閑「いい話だと思うけど…、ボーダーのルールでちゃんと下から順に上がっていかないと納得しない人が出てくると思うよ。
おれは近界民だから。」
忍田「…そうか…、確かにそうかもしれない。私の考えが足りなかった。」
空閑「いやいや。」
忍田「きみならすぐ正隊員になれるだろう。B級に上がってくるのを待ってるよ。」
空閑「ありがとうシノダさん。」
すると忍田さんは私の頭の上に手を置いた。
忍田「Aとも仲良くしてやってくれ。過去に色々あって優柔不断な一面もあるが優しい子なんだ。」
…私が、…優しい？
忍田「それにAの未来には君たちがよく関わっていると迅から聞いた。どうかAをよろしく頼む。」
忍田さんから見た私は優しい子。
じゃあ私から見た私は？
他人から見た私はどんな子？
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作者名：満月 | 作成日時：2022年6月21日 0時
