【 p.58 】 ページ8
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キザ？顔が赤い？
少し見当違いなワードが聞こえてきて、あれ？と思っていると、ずっとだんまりとしていた流星くんが私の額を人差し指の関節で軽く突いた。
流星「俺のやのに」
「えっ、あっ、パーカー…？」
流星「ちゃうわ、それはしげのやけど」
「あ、そうだよね、そう言ってたもんね」
って、いつの間にしげ呼び？！
流星くんと重岡くんの距離を縮める早さに圧巻されていると、ブルーシートの上に座っていた真希が立ち上がった。
真希「多分、みんなの分の飲み物も買ってるやろうから手伝ってくるね」
望「え、あ、おーう」
菜月「………あの人、最近彼氏とうまくいってないんでしょ？」
望「あ、別れたっぽいで」
「えっ？！」
真希からの近況報告のように、また心の声が漏れてしまった。
だって、真希がそういう素振りを一度も見せてくれなかったし、もしかしたら今も無理に笑っているのかもしれない。
確かに、最後に聞いた話的には幼馴染…要は重岡くんに揺れているから別れようと思う、という内容だったけれど、それでも彼氏さんとの付き合いは長かったはずだ。
それなりのショックがあって当然だから、100分の80か75の割合で落ち込んでるんじゃ。
「海で遊び終わったら、みんなでパンケーキ食べに行きませんか？！」
望「ん？パンケーキ？」
「真希が好きなんです、パンケーキ」
望「あーー、なるほどな？……Aちゃんが俺と菜月に敬語外してくれるならええよ」
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流星「……心配するとこ、そこ？」
私にだけ聞こえるようにそう呟いた流星くんを見上げると、どこか苦しそうな顔。
なんで流星くんがそんな顔してるのかは分からないけれど、そりゃ、あれ以外に思うことはある。
「大丈夫、真希と重岡くんが笑ってくれてれば」
それで良い、なんて綺麗事すぎるかもしれないけれど。
善人を装っているだけかもしれないけれど、今はこれが良い。
空気を壊さないためには今日を全力で楽しむしかない。
もし、重岡くんが真希と付き合ってもそれは私の好きな二人が幸せになる道だから良い。そう思い込みたいのもある、でも本当にそれが良い。
初恋は叶わないと小説でも表記されていた。……私の初恋は、私の最初の小説は、叶わないラブストーリーで良い。
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なつみ(プロフ) - 楽しみに待っておりました。更新とても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2020年4月7日 20時) (
レス) id: d3080f9a44 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - なつみさん» 大変長らくお待たせ致しました…。果たしてまだ読んで頂けているのか、定かではないですけれども、いっときでも待ち侘びいて頂けて光栄です。返信も遅くなってごめんなさい。流星くん目線で何か書けたらなあ、と思っていたので、検討させて頂きます！ (2020年4月6日 19時) (レス) id: 6a9dbedc74 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - まおさん» 返信遅くなってしまい、ほんっっとうにごめんなさい。キュンキュンしたと言ってもらえて嬉しいです。そう言ってもらえた私が嬉しすぎてしにそうです（笑）本当にありがとうございます。 (2020年4月6日 19時) (レス) id: 6a9dbedc74 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新首を長くして待ってました。流星くんバージョンも是非書いて頂きたいです。続編宜しくお願い致します。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: b3e8ac68c7 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - もうキュンキュンして死にそうです (2019年10月3日 6時) (レス) id: 082e554ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2019年9月15日 22時
