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真希が指差す方を見ると、そこには小瀧くんに絡まれまくっている流星くんの姿。
泳げないからあんなところまで行けないけど、きっと真希は重岡くんと話したいだろうし、重岡くんも真希と話したいだろうし。
うん、ここは退散しよう。少しここら辺を歩いて来よう。
「流星くんは多分大丈夫だから、私はちょっと買い忘れたもの買ってくるね」
真希「え、そうなん？私も一緒に行くで？」
「ううん、重岡くんと荷物番よろしく！」
比較的、明るい声で言って、自分のトートバッグを持ってその場を離れた。
やっと、はしゃいでる人たちの声も聞こえてきたし、意識もしっかりしてきた。
買い忘れたものはないけど、手ぶらで帰るのも怪しまれちゃうからダメだよな〜、と思いながら海の家が建てられて賑やかなところをぶらぶら歩く。
今頃、重岡くんと真希は仲良く話しているのかな。
今もやっぱり、重岡くんは真希のことが好きなんだもんなあ。真希だって、彼氏さんと別れたぐらい重岡くんのこと好きなのかもしれない。
真希も重岡くんもお互いを想い合っている。
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「うわあ、穴場スポットかな」
暫くぶらぶら歩いていると、辿り着いたのは人気が全くない場所。だけど、しっかり海が見える。
実は立ち入り禁止だったりしないかな？と思って周りを確認してみたけれど、そんな看板はないからそのまま足を進めて、近くにあった大きな岩に座った。
「うん、まだ大丈夫」
お昼までまだ2時間あるから、それまでここで小説でも読んでよう。
読みかけの恋愛小説をバッグから取り出して、栞を挟んだ部分から読み始めた。
高校の頃の先生と元教え子が5年後に再会して、そこで少しずつ恋愛に発展していく話。
先生の友達が重岡くんに似た人柄だったから思わず手に取っちゃったんだよなあ。
先生と生徒ってありがちだけど、先生だからこそ、もう卒業して大人になった生徒への恋心になかなか気付こうとせず、一線を置いてるこの感じがもどかしくてたまらない。
時折、甘いシーンが来ると思わず叫びそうになる。
「うわぁ……」
丁度、甘いシーンに突入して思わず声が漏れた。
そしてあまりの甘さに、羨ましさと良かった〜！という嬉しい気持ちが混じりに混じって涙が溢れたので、小説に栞をしてそのままバッグの中にしまった。
流星「なんで、泣いてんの」
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なつみ(プロフ) - 楽しみに待っておりました。更新とても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2020年4月7日 20時) (
レス) id: d3080f9a44 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - なつみさん» 大変長らくお待たせ致しました…。果たしてまだ読んで頂けているのか、定かではないですけれども、いっときでも待ち侘びいて頂けて光栄です。返信も遅くなってごめんなさい。流星くん目線で何か書けたらなあ、と思っていたので、検討させて頂きます！ (2020年4月6日 19時) (レス) id: 6a9dbedc74 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - まおさん» 返信遅くなってしまい、ほんっっとうにごめんなさい。キュンキュンしたと言ってもらえて嬉しいです。そう言ってもらえた私が嬉しすぎてしにそうです（笑）本当にありがとうございます。 (2020年4月6日 19時) (レス) id: 6a9dbedc74 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新首を長くして待ってました。流星くんバージョンも是非書いて頂きたいです。続編宜しくお願い致します。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: b3e8ac68c7 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - もうキュンキュンして死にそうです (2019年10月3日 6時) (レス) id: 082e554ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2019年9月15日 22時
