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憧れていたキャンパスライフにも段々慣れてきて、大学の図書館でのアルバイトにも慣れてきた頃。






?「オススメの恋愛小説、ありませんか?」






ふんわりとした焦げ茶色の髪をした可愛らしい雰囲気を纏う女性が私にそう尋ねてくれた。


幼い頃から少女漫画より恋愛小説を愛してきた私からすれば、最高に興奮する質問。






「もちろんございます!」






言いたい事を一度飲み込んで、大切な情報だけを伝えると、可愛らしい雰囲気を纏った女性は嬉しそうに微笑んで「是非、借りたいです!」と言った。



これが、のちに私の親友になる真希との出会い。







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真希「ねえ〜、Aちゃん?」






大学近くにあるお洒落なカフェで優雅にスイーツを食べていると、いちごのパンケーキを頬張っていた真希がこちらを見た。


どうしたの?と返すと、真希は「ずっと気になってたことがあんねん」と深刻そうな面持ちで切り出してきた。






真希「………ほんまに彼氏いたことないん?」


「えっ?まさかそれ?!」


真希「だって、おらん方ががおかしいくらい良い子やん」






いやいやいや!何か深刻な悩み事かと思って心構えたのに、全然いらない心構えになっちゃったし!


ていうか、他人の色恋であそこまで真剣な表情になれる真希はやっぱり、素晴らしく良い子だとしか言えない!私より何千倍も良い子よ!






「ねえ真希、私と結婚しよ」


真希「ああ、ええよ」


「ねえ!おかしいでしょ!」


真希「ほんまやで、早く真希の質問に答えて」






居たことないよ、と短く言ってミルクティーを飲むと真希はまた微妙な顔をした。


この子の表情筋、めちゃくちゃ鍛えられてるだろうな。ていうか、本当に可愛いな。


私も男だったら真希を彼女にしたい。



なんて思っていると、真希はパンケーキの最後の一口を平らげ、私をキリッとした目つきで見た。






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真希「私の友達で合コンを計画してる子がおんねん。絶対行ってきて」









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作者名:つき | 作成日時:2019年7月22日 19時

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