白鳥沢から来ましたseason2

俺の後輩 ページ12

及川side

試合で負けた後

一点を見つめて冷たい目をしてた俺の後輩は

バスに乗って数分後

声を押し殺して泣き始めた



我慢してた物が溢れたのか

負けたことを今自覚したのかはわからない



けど後輩の泣いてる姿を見て

どうも思わない俺じゃない


サーブミス多かったな

あそこで決めてれば



出てくるのは後悔ばかり


もっとこのチームでやりたかった


トスを上げたい

コートに立ちたい

バレーをしたい



これからバレーをやめるわけでもない


それでも俺は


このチームでもっとやっていたかった


そんなことより今一番思ってるのは


及川「後輩の涙見るのは辛いね」



隣にいる岩ちゃんにそういうと

少し間が空いて



岩泉「そうだな」




元気のない声がかえってきた



その声を聞いてまた虚しくなった

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