電話 ページ21
結城side
部屋に入って電話をかける
数秒ででコール音が消えた
二口『もしもし』
結城「電話かけたでしょ?」
二口『いや特に用事はないけど』
結城「なにそれ」
二口『ゴメン、負けた』
その時微かに風の音が耳から聞こえた
ガチャっと窓を開けると
結城「“にろ”君が泣くなんて珍しいですねぇ」
二口「うるさい」
堅治も窓を開けて空を見ていた
結城「負けたことを謝るな
まぁ堅治や茂庭さんらが本気でやってなかったら別だけど
どう?もう一回謝ります?」
二口「年下のくせに生意気」
結城「それが俺の取り柄で〜す」
二口「3年生は春高までは残らない
あのチームでお前と闘いたかった」
結城「新チームのキャプテンは誰なんですか」
二口「、、、俺」
結城「キャプテンがそんな弱々しくてどうするんですか
新チームをまとめ上げるのは堅治で
そのチームを勝つために引っ張って行くのも堅治
終わったことを何度も引きずっても過去は変えられない
だからといって、負けたことをすぐ忘れる奴は弱いまま
でも忘れて来なかったから
伊達工は強いんだから
それ引き継がないとダメでしょ」
二口「、、、」
結城「じゃあ、破った約束は
春高で名誉挽回してください」
二口「Aに慰められるとかムカつく」
結城「メソメソしてたくせに偉そうに言うな」
二口「じゃあ、春高
今度は絶対」
結城「うん、絶対な」
何度も合わせてきた拳が
ぶつかった
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作者名:Rei | 作成日時:2018年8月17日 23時