人外歌い手、響かせ声を【歌い手】

『都会苦手…』 ページ12

坂田とは色々な店を回った。

もちろんスイーツ店もたくさん回った。

しかし陸野はグロッキーであった…


『人…多い……匂い…キツイ……』


公園でグッタリしてました。


坂田「人混み苦手やったんね…」


『人の匂いってあんま好きじゃない…
　特に香水とか…言語道断……

　あぁ、けど…さかたんの匂いは好き……』


坂田「ほ、ほんまに？///」


『ん…落ち着く感じだから』


酔いもおさまったのか、うーんと伸びをした陸野。時計を見るともう6時。


『ありら…もう帰らないと』


坂田「えっ……もう帰るん？」


明らかにテンションの下がった坂田。

項垂れる耳と尻尾が見えますよ。


坂田「また会えません…？」


『明日…は日曜なので、もしかしたらね』


坂田「！ 待ってる！」


来るとは言っていない。

坂田よ、あまり期待しないで！

だって陸野は気分屋さんだから!!


『また"いつか"ね』


坂田「また"明日"ね！A！」


陸野は路地裏に入って空間転移(ワープ)した。




・




・




坂田のツイッターにて。

【今日赤眼さんと会った！
めっちゃ可愛くて、地声も綺麗で感動した！
一緒にお店巡りしたで！

うらさんおっ先〜(o´罒`o)】


それを見たミカちゃんが黙ってるはずが無い。


『うるっさいわ!!!』


鳴り止まないミカちゃんとクラスメイトからの通知にキレた陸野だった。

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