人外歌い手、響かせ声を。にっ！【歌い手】

「皆"目"の設定忘れてるよね」「コメント見てる陸野、目真っ赤だったよ？」『うそん』「…久し振りにゾッとしたよ」 ページ13

やって参りました運命の時。

昨日はろくに眠れなかったっす。


担任「じゃあ皆、気をつけて帰れよー
　っと言いたいところなんだが…」チラッ


「「…」」チラッ


『いやクラス全員でチラ見しないで;』


見ててもいいよ。

って言えば静かにガッツポーズをとる皆。

もう見慣れた(変な)光景だよ…


天上「ツイッター確認よし！
　全然忠告聞いてる様子なし！

　確実に生放送は聞いてるのになぁ」


…何で居たって分かるんだよ雪乃。

ハッキングでもしたのかお主は。


『じゃあサクッと始めますかね』


私が取り出したのは文明の神秘"スマホ"

そしてある人の名前をタップする。


『は〜いもっしもし？
　そう、そう、じゃあお願いしまーす』


私の手段とはそう"人脈"である。

あとは3分ほど待ちまーす。


あれ？何か急に地鳴りが…？

―ぴしゃーんっ


夏風「A！天月さんのツイッターから！
　アンチコメントが消えてくんだけど！？」


おぉ、流石は運動部の悠先輩ですな。

多分3年教室から走ってるのに息切れなし。


夏風「運営の人が対処してんのかな…」


『うんにゃ、それ私の友達』


夏風「……………は？」


だから友達がやってるんだってば。

突拍子もない話でごめんねッ←

―ピコン


天月ねぇ僕のツイッターおかしくなってるよ!?

天月どうしよう!!

陸野さんやで安心してくだせぇ

陸野さんやでそれ私達がやってることだから

陸野さんやで生放送の忠告期間が過ぎたのでね

陸野さんやでもう大丈夫だよ

天月ほんと?

天月…ありがとう!


夏風「えっと……一件落着？？」


クラスメイト「「落着！」」


悠先輩は「お前ら仲良しだな」って苦笑いして自分の教室に帰って行った。

ちゃんと状況を報告してくれる先輩はマジリスペクト←


『ミカちゃん、ちょっくら東京行ってくる』


担任「気をつけてな」


天上「いってらー」


『うーい』




・





東京さ着きますた←

天月君に会いに来たんだけど、私そもそも天月君の居場所知らんわ←


『ん？あの後ろ姿は…』


ハハッ運命の幕開けだぁ！←


―ドーンッ


天月「ぶへっ！！」


『ぶっさいくな声出たな〜』


天月「あ、え！？A！？」


会いに来たーって言ったら抱き締められた。

うっ…フレグランスゥウ！！


天月「……怖かった」


『うん』

『大丈夫だよ』「…うん」→←「お疲れ様」『動きは？』「すごい度胸だよ、活発化してる」『だぁあもう！』

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