2つの愛し方

9 Takanori ページ9

学級委員が仕切って色々な役割を決めていく




岩田「球技大会委員やりたい人〜？





文化祭役員やりたい人〜？







…………………






先生、誰もやりたくないって」





直人「おぉ、こりゃまた毎年同じ景色だな(笑)



今年はあれか、3年は今市と登坂やるって言ってたな。



あと山下もって言ってた気がするけど。




はい、やりたい人挙手！」






って言葉に、スッと手を挙げる女たち





「あ、でも登坂先輩がいる所にはやっぱりAちゃん行った方がいいと思いま〜す」





へぇ…こいつが登坂先輩とね…






『あ、私兄と一緒にとか嫌なんで。


学級委員の仕事あるし私のことは気にせずにどうぞ』





顔に似合わずさっぱりしてる性格のこいつ






俺、嫌いじゃないわ







岩田「直人せんせー、登坂先輩いる実行委員ってどれですか？」






直人「直己先生に聞いた話だと、



球技大会らしいぞ。」






岩田「あ、じゃあ俺球技大会の役員やります」






直人「まじ！？本当助かるよ！ありがとな」






『ってわけで、あと1人誰かいない？』






「はいっ！俺岩ちゃんと一緒にやる！」






って手を挙げたのは、ELLY





俺の出席番号の後ろ



人見知りしなくて、すごい優しい人





見た目は怖いけど…(笑)







直人「じゃあ、球技大会は岩田とELLYで決定な！」








横でケータイをチェックするこいつを横目に、






なにか引っかかるものを感じた

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す