2つの愛し方

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そんでもって今日からテスト




1日2教科。5日間に渡って行われる





夏来「テストだぁ〜」





まだ始まってもいないのにこんな姿の夏来






夏来「テスト期間だし、登坂先輩と一緒にいる時間多くなるね」






『その逆。』






夏来「どういうこと？」







『早く終わるから、広臣は行く場所があるんだよ』






瞬時に理解してくれた夏来に感謝だよね






私じゃなくて、広臣は本当の彼女さんに会いに行くんだもん







私もただのバカだよね






相手に別な人がいると知っていながらも、






どうやって離れたらいいのか分からなくてずっとこのまま。






でも、好きなんだもん。






広臣 【今週、一緒に帰れない。ごめん】







テスト始まる前にこんなLINEみちゃったらさ、








やっぱり、私は2番目か…って思っちゃうよね







その日はまっすぐ自分の家に帰った








隆二「A、腹減った！」






って、勢いよく私の部屋のドア開ける隆二







『ノックしてって何回言ったら分かるの！』







あー、ごめんごめんってあのキャラクターそっくりな顔で謝られたらそれ以上何も言えなくなる






だって、私にはもったいないくらいいいお兄ちゃんなんだもん







なんだかんだ、私のこと気にかけてくれるし。







小さい頃は体が弱かったから、隆二が全部面倒見てくれてたな。






だから、高校も同じところにしたんだよね。






こんなにいい人に恵まれてるのに、







私は一体、本当の愛を手に入れることはできるのかな。

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