同じ枝に育った愛

067 HIROOMI ページ2

1ヶ月の映画の撮影が終わって、年を明けた


8日から始まるアリーナツアーのために年始早々メンバーと集まってリハーサル


実家に帰っていいよって言ったのにAは、


今は俺のこと支えたいって言ってくれて、


食事や体のケアをやってくれている


前日、会場に移動して泊まり


次東京に戻るのは3日後


その3日でさえも長い気がして、



楽屋に戻るとAから連絡が来ているか確認して、


きていなかったら俺から送る


Aも気を使ってくれてるんだろうな



健「臣ちゃん、Aちゃんとは順調なん？」


最近は健二郎君と一緒にいることが増えたな…



臣「うん。変わらずかな」


健「久々に会いたいねんけど」


臣「だめ。」


健「なんでやねん！」


臣「Aは俺だけ知ってればいいの。」


健「臣ちゃんヤキモチ〜？」


岩「臣さんめっちゃくちゃ独占欲強いっすよね」



どこからか出てきた最年少の岩田


この前から長髪だった髪をバッサリ切って、


金色になったそのビジュアルが女性から絶大な支持を受けて、今では三代目の顔になりつつある



臣「独占欲強いってさ、普通じゃね？」


岩「まぁ健二郎さんはないですよね」


健「おいっ！」



俺は普通だと思うんだよね。


好きな人を他の男に会わせて、いい気になる彼氏なんていないでしょ


ピロンっとなったスマホに目をやると、



A – 疲れるとご飯食べない癖あるから、疲れててもちゃんとご飯は食べるんだよ？



と、LINEが入っていた


ツアー中はトレーナーがついてくれてるから大丈夫だろうと思っていたけど、


直人「臣、飯食った？」



疲れがたまると本当に物を口にしない俺に、


食べやすいように考えてくれていたAに会いたくなった

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