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私も彼の背中に手を回す。
照れくさかったのか、彼の体温はいつも以上に熱かった

「ありがとう。...もし抜けられたら景光の傍にいたい」

「その言葉信じるからな」

「そっちこそ、本当は冗談とか言い出したら本当で殺しにいくからね?」

「その言葉が冗談に聞こえない...」

「ふふ、どうでしょう?」

そのあと景光にアジト近くまで送ってもらい、解散した。

自分の部屋に着き、携帯の画面を見て思わず自然と口角があがる。
水族館で思い出として2人での写真を撮ったのだ。

「傍にきてほしい...か」

私は携帯を握りしめたまま、眠りへと落ちていった。



────


何ヶ月か過ぎ、季節も冬に入る前を迎えた。

組織にも特に大きな変化がなく、私も気がづいた頃には22歳を迎えていた

まぁ、歳をとってもなんの楽しみもなければ変わることもない。
と、思っていたが

景光に22歳になったと伝えたところ、なぜか高級なレストランに連れていかれ、プレゼントとしてネックレスまでくれた。

「いや、私なにもしてないのにこんなの貰えないよ...」

「俺が好きでしているだけだ、気にしないでくれ」

真っ赤な顔で告白してきた数ヶ月前が懐かしいくらい、彼は毎回のデートをスマートにリードしてくれる。

「ありがとう」

「あぁ、あと少しの間大切な仕事があってしばらく会えなくなる。すまない」

「それは本業の?」

「あぁ、そうだ。その仕事が無事に終わったら...きっと2人でいられる時間も増えると思う」

「本当?楽しみにしてるね。気をつけて」

いつもより彼の表情が堅かった気がしたが、大事な仕事を控えて緊張しているのだろう位におもい

駅まで送ってくれた彼に手を振った。



アジトに着くとホールに久しい人がいて思わず驚く

「ベルモット!」

「あら、ミモザじゃない。随分と久しぶりね。また一段と綺麗になって」

「ありがとう。任務終わり?」

「まぁそんなとこよ。それより、これは一体どうしたの?」

と、私の首にかかるネックレスを手に取る

「自分へのご褒美に買ったのよ」

「そんな冗談私に通用すると思ってるの?正直にいいなさい、恋人から?」

「もー、恋人はいないって。まぁ、好きな人から...かな」
改めて口に出すとかなり恥ずかしく、最後の方は言葉が濁った。

「あなたもついにいい人が現れたのね。いつまでたっても恋をしないあなたに少し心配してたのよ?」

「何そのお母さん目線」

「お姉さんって言ってほしいわ?まぁ、もう遅いし早く寝なさい」

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設定タグ:名探偵コナン , 黒の組織 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時

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