85 jin side ページ36
「南付近でさっき警察の姿を確認した。爆破された倉庫に向かっているようだったな」
「了解。ボスも死んだことだし、次のトップは坂田さんだろうか」
「あの人のが相当組織に対して恨んでいるだろうからな。今回の件といい、今後もっと荒れそうだな」
という敵の会話が聞こえる。
逃げたネズミ達はまだ生きているのか
始末する前にミモザを探しださなければな..
一旦その場から距離を置き、ミモザに再び無線を飛ばす
すると、ミモザの口からはネズミは殺しただ警察に追われているなど、食い違いのある回答がばかりが出てくる。
そういうことか...下手くそな嘘に嫌気がさし
「北ゲートに5分後。それ以上は待たない。命はないと思え」
と、伝え無線の電源ごと切った。
「たかが1年組織を離れただけで..残念な奴だ」
胸ポケットから小瓶を取り出すと、ネズミどもが集まっている場所に向かい、瓶を投げる。
そしてパリンとガラス瓶が割れた音が聞こえた
すると
「うわぁ!なんだこれは!」
「誰だ!!」
そんなギャーギャーと騒ぐ敵も次第に大人しくなっていき、次々と倒れ出す。
液体の臭いを嗅がないよう鼻と口を抑え、倒れたネズミらに組織が開発中の薬をふくませる
そして全員にふくませ終え、その場を後にしようとした時だ
一人が苦しみ、薬を吐き出した
「チッもう一回り小さくする必要があるみたいだな」
残った薬を海に捨てると、薬を吐いた男の首を掴む。
「お前はこっちで死んでもらおう」
ベレッタを取り出し、頭に押し当て引き金を引こうとした時だ
こちらに向かってくる足音が微かに聞こえる。
すぐさまライトを消し、男の口を封じて暗闇に息を潜める。
足音は徐々に近づいてくると、少し離れたところで音がとまった。
耳をすますと息を切らした声が僅かに聞こえる。
お出ましのようだな、ミモザ。
ベレッタを構え、感覚を頼りに1発発砲するが、外したようだ。
ミモザもこちらに警戒をしてか気配を潜めているが、これまでの潜入や戦闘を教えてきたのは全て俺だ。
行動パターンを予測し、背後を取るように移動をする。
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時