検索窓
今日:12 hit、昨日:22 hit、合計:162,546 hit

82 ページ33

「驚いた...あなたにこんな知恵があるとは」

「私がバカだっていいたいの?」

「違いますよ。まるでベルモットみたいなことをすると思って」

「そうよ。ベルモットから盗んだ知恵。けどジンの目は騙せるはず」

「で、この後の行動は?」

「この後は...」
私が口を開こうした時

[ミモザ、今どこにいる。あとはお前だけだ]
と、ジンからの無線が入る。

私はバーボンにしーと指を立てると、理解したらしく頷いた。
一呼吸おき、応答する
「了解。逃げたネズミ達を始末したけど、不幸なことに警察に姿を見られて今巻いているところ。すぐに向かうから出口付近に車をつけておいて」

[サツに見られただと...?何人にだ]
突然の冷たい声に恐怖を感じ、心臓が締め付けられる

「ひとりよ...」

[そのサツを近くまで連れてこい。始末する]

「!? けど、他の警察も近くにいるはずよ?そんな所で殺したら」

[姿を見られたのはお前の責任だ]

「...ッわかったわ...、上手く引き連れていく...」

[北ゲートに5分後。それ以上は待たない。命はないと思え]
ジンはそう告げ、無線を切った。


私は耳につけていた無線器具を外し、踏みつけて壊す。

「ジンはなんて言ったのですか」

「5分後に北ゲートだって。バーボンはここにいて。行ってくるわ」

倉庫から出ようと出口に向かうが、バーボンに腕を捕まれ進めない。

「離して」

「俺は何をすればいいんだ」

「だからここで待ってて!」

「殺されると分かってなぜ行くんだ」

「...大丈夫よ。手、離して。」

腕を掴んでいるバーボンの手を押し返す。

「後はよろしくね。降谷さん」

私はニコッと微笑むと、ジンが待つ北ゲートへと急いだ。



────


この北ゲートは国道に繋がっている南と西ゲートとは違い、海側にある。
そのため日が沈んだ今は真っ暗であり、波の音だけが静かに聞こえた。

ジンの姿を探していると、足元を銃で撃たれる。

間一髪避けたため、当たりはしなかったが
この暗闇の中撃ってこれるのは洞察力に加え、腕にたけてる人物

「...ジンなんでしょ。なぜ攻撃してくるの?」

「理由なんざお前が1番分かってるはずだ。この不始末どうしてくれるんだ」

バンッという銃声音と共に「ウァッ゛」と男の短い声が聞こえる。
声の方角的にこっち側か...
足音と気配を出さないように歩く。

「なぜネズミを殺さなかった」

「私はしっかり始末はしたわよ。逃げ出したやつがまだいたんじゃないかしら?」

83→←81



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
318人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 黒の組織 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。