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組織の人間なら敵に気づかれぬよう歩くため、こんな足音をたてない
私はジンと目線を合わせ、武器をとる。
その時[アニキ！車を回しやした！急いだ方がいいですぜ。サツのヤツら南も西も塞ごうときていやがる]
と、ウォッカからの無線がはいった。
｢ﾁｯ、厄介なヤツらだな...｣
｢行って｣
｢...お前は｣
｢私はこの足音の正体を追う｣
｢サツだったら面倒なことになるぞ｣
｢大丈夫。だって、私よ？｣
奪った武器が入ったカバンをジンに押し付け、その場を離れようとする
だが、｢待て｣
そう言われ、振り向くと
ジンは何かをこちらに投げた。
それをキャッチすると、正体は
｢M1934...｣
ジンが愛用しているベレッタだった。
｢これをどうしろと？｣
｢持っておけ。いつか使う時が来るだろう...｣
そう言うと、ジンは車の方に向け歩き出した
｢いつかっていつよ...｣
ジンの背中が見えなくなり、私は足音が聞こえた路地の方へと足を向けた
路地を覗くと警察ではなかったが
1.2.3.4.5..コルンがさっき無線で伝えていた逃げ出したやつらか。
よくあの爆発とキャンティ達の弾の雨の中生きていられたなと感心したが
彼らはだいぶボロボロであり、ケガもしているようだ。まぁ、ここから逃げることは難しいだろう。
｢こちらミモザ、ネズミ共発見｣
ジンからは殺せという命令だったが、私がジンから離れた理由は別の目的があるからだ。
この人たちはひとまず警察に任せることにして、私は本来の目的を果たすべく倉庫街の一番奥へと足を急いだ
────
一際大きな倉庫内に入ると、中は暗闇と静寂に包まれていた。
だが、僅かに人が動く気配を感じた。
相手も私の存在に気がついたのか、こちらに足音が近づいてくる
｢ミモザ？｣
呼ばれた方に顔を向けると、手に銃を持ったバーボンがいた。
｢待たせてごめんなさいね｣
｢全く...連絡もないので、流石に心配しましたよ｣
彼はそう言いながら、手に持っていたピストルをしまった。
｢ジンとの行動が多くてなかなか離れることが出来なかったの。で、例のものは持ってきてくれた？｣
｢これで大丈夫ですか？一体こんなもの何に使うつもりなんです｣
｢こうするためよ｣
私はバーボンから受け取ったものを身に着ける
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ﾙｰﾄもほしい。 (2019年11月28日 16時) (
レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです！！好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました！忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜！ (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです！ (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アプリコット | 作成日時：2018年8月3日 10時
