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「大くん!突然用事があるって言って消えるから心配したんだから...」
この声はまさか、と思いその人物を見ると、案の定明美がいた。
「悪い。少し用があってな」
私は状況がわからず、気づかれないようその場から姿を消そうとした時だ
「あれ、希子!」
気づかれた〜〜〜、、
ちなみに明美とは、人がいる時はお互いを偽名で呼びあおうと約束しているのだ
「あ、あれ?雅美だ〜、どうしたの!偶然だね!」
「希子こそ、こんなところでどうしたの?」
「こいつは俺が連れてきた」
おい赤井秀一、何バラしてるんだ恨むぞ...。
赤井さんに聞かれたら殺されそう()
「大くんが?」
「あぁ、事情は後で話す。とりあえずどこかに入ろう」
「そうだね、お腹も空いたし食べながら話そっか」
このカップルの雰囲気に完全に流され、私は明美に手を引かれて近くのレストランへと入った。
料理がくると、明美が早速話を切り出した
「で、大くんはなんで希子をつれてきたの?」
私は赤井さんに向かって、言うなよと目線を送る
「こいつがジン達といるところを目撃してな。1人になったところを連れてきたわけだ」
「希子がジンと...?それ本当なの、希子」
あぁ、バレた。
明美には心配をかけないよう、ジンと関わっていることや赤井さん達と現場に出て殺しをしてることはずっと伏せていた。嫌われたくないというのもあるけどね、、
まぁ、バレたものは仕方ない
「...うん、今まで黙っててごめん。私はただの組織員じゃなくて、危ない任務を行っているの。今はライ達と組んで活動してる。明美には、私がこんな任務してるってバレたくなかったんだ。心配かけるし、嫌われるかもしれないし...」
「...言ってくれない方が私は心配だし、嫌いだよ。けど、正直に話してくれてありがとう」
明美はニッコリと微笑んで、私の手を握った。
この子は本当にいい子だな...
「けど、これから私に隠し事は禁止ね!」
「うん!」
私と明美だけの世界を作り出していると、咳払いが聞こえ横に視線を向ける
「ミモザのことだ、雅美には言っていないと思ったよ。けど、まさかこいつとお前が繋がっていたとは俺も最初知った時は驚いたよ」
「ライはなんで、私と雅美の関係を知ったの?」
「こいつの携帯にお前との写真があってな。色々聞いたわけだ」
色々って何怖い...。
その後も明美と赤井さんと他愛もない話をしながら、食事を済まし、私たちは解散した。
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時