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「元気そうじゃねぇか。長い休暇を満喫していたらしいな」
「ジン、皮肉っぽく言うの辞めてくれる?まぁ、おかげでたっぷり休ませてもらったわ。とりあえず、早く任務をしたくて体がウズウズしているもの」
「クックッ、そりゃぁよかったぜ。その鈍った体をしっかり動かしてもらうことにしよう」
そして私達はお互いの役割を確認し、都内から離れた海辺の倉庫街へと向かった
────
今日は武器商人との取引であり、取引相手を殺害して全てを手に入れようという、何とも無茶苦茶な任務だが、全てはジンが考えたものだと聞いて納得した。
ベルモットとウォッカとも現場から合流をし、それぞれの持ち場へとつく
「ベルモット、相手の状況はどんな感じだ」
「思ったより人数を引連れているわ。まぁ今日のメンバーなら余裕でしょうね」
「当たり前だな。聞こえるか、キャンティ、コルン、ウォッカ」
ジンが無線で呼びかける。
[あぁ、聞こえるよ]
[聞こえる]
[大丈夫ですぜ]
「いいか、今から俺とミモザで相手と接触する。失敗はするな、計画通りにいけ」
[了解]と、それぞれ応答が帰ってくる。
「で?私はブレーカーを落とす役だけなのかしら?」
「ベルモット、お前は相手の状況とサツがこねぇか見張っていろ。異変があったらすぐに伝えてくれ」
「私を見張りに使うなんて勿体ないわね...ミモザ、久々の任務だから気をつけて」
「わかってるわ」
と、ベルモットにウィンクをする
ベルモットもウィンクを返してくれ、私達も持ち場へと向かった
取引相手が待つ倉庫へと入ると、明らかにボスという感じの人とガードマンだと思われる男が十数名待ち構えていた
「やぁやぁ久しぶりですね?そちらさんにはいつも取引き感謝しています。さぁ最新モデルの武器たちになります。ロシア製なので、軽量かつ殺傷能力も優れているもの揃いですよ」
「確かにモノがいいな」
「ありがとうございます。実際に試されてみてはいかがですか?」
「ほぉ...試しに撃ってみろ」
ジンはそう言うと、私に拳銃を投げた
私は上をめがけて数発撃ってみると
「ウア゙」
「クハッ」
と、うめき声が聞こえ二階部分から人が落ちてきた
敵の様子を見ると動揺が広がっていた
「クックッ、こりゃ不用心だな。こんな人間をつかせていただなんて」
ジンは落ちてきた男を足で踏み、敵のボスにむかってそう投げかける
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時