74 ページ25
目的地へ着くと、バイクを止めて建物の中へと入る。
そしてエレベーターに乗り込み、目的の階のボタンを押した。
携帯の画面が光り、見ると
[いまどこにいる?]というメッセージがきており
[あと30秒]と返事を返す。
エレベーターを降りて廊下の一番奥にあるドアを開く
「ただいま」
そう言いながら靴を脱いでいると
パンッと頭に鈍い痛みが走った
「痛ッ!」
「よくそんな呑気にのこのこと帰ってこれましたね。」
ニコッとこちらに笑いかけているが完全に目が笑っていない。
「いやー...あの、バーボン様、安室様、降谷様...ちゃんとわけがありまして...」
「言い訳など聞きたくありません。そして安易に降谷と呼ぶのはやめろって言ってるだろ、もし盗聴でもされていたらどうするつもりだ。」
「そこは心配しないで!別にアジトに行ったわけじゃないから...」
「はぁ...どこに行くかも伝えず突然消えたので、まさか裏切られたのかと思いましたよ...」
「それは絶対ない!一年前に私からあなたに協力して欲しいって言ったのよ?裏切るはずがない。それに、今の私はあなたの協力者でもあるのよ?」
────
スコッチが死んだ直後、私はバーボンと協力し合うことを約束した。
けれど、私はジンからの命令であった、スコッチを私の手で殺すという命令を遂行出来なかったため、アジト内に数週間幽閉された。
私は幽閉されている間に、スコッチが死んだ悲しみに襲われた。そして、それは段々とジンに対しての恨みに変わった。
幽閉が終了後、私に来る任務は何故か全て彼と行動するものだった。
最初は嫌がらせかとしか考えなかったが、もしかしたら復讐が出来るかもしれないと私は彼と行動をともにした。
だがジンとの任務のせいか、私がこれまでこなしてきた任務よりも過酷であり、仕事の量も増えた。
睡眠不足に加え、体調不良にも襲われた。
バーボンやベルモットにはかなり心配をかけたと思う。
それでもここで負けたら終わりだと、自分を奮い立たせ、過酷な任務も頑張った。
唯一良かったことは、過酷なおかげでスコッチへの悲しみを考える余裕がなく、早く立ち直れたところ。それには助けられた。
それが数ヶ月続いた頃、自分自身では気が付かなかったが、私は体も精神も限界を迎えていた
とある任務中、敵のアジトに潜入し、データを奪った私はジン達が待つ目的地へと急いでいた。
けれど、私は敵の最後の罠に気がつくことが出来ず、アジトの爆発に巻き込まれてしまった。
318人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時