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水無怜奈の件が終わり、私はスコッチに電話して
歩いて帰っていた。
けれど、いつからなのか全く気が付かなかったが
尾行されていることに気がついた。
私が止まると気配がなくなり、また歩き出すと気が付かれないように付いてくる。確実に同業者だ
私は覚悟を決め走り出した。
どうやら、まだあとを付いてきているようだ。
近くの雑居ビルに入り、屋上まで駆け上がる。
そして、追いかけてくる人物を待ち伏せするため、銃を用意し、物陰に隠れた。
なるべく気配を消し、待機をしていると
階段を上がる音が聞こえ、ドアが開かれる。
その人物は屋上の端まで歩いていく。
私は背後をとり、銃を突きつけた。
「さっきから私を付けていたみたいだけど、何のようかしら?答えなければ撃つわよ?」
「俺としたことが、背後をとられるとはな。流石ミモザだ」
「.....ライ?」
「ご名答。付けていたことはすまなかった。君とジンらが一緒にいるところを見たものでね、気になって付けてみたというわけだ。」
「はぁ...、なんだ。暗くて全然見えなかったから、敵に付けられているのかと思ったわ。」
「これで安心できただろ?ところで、君はスコッチと付き合っているのかい?」
「突然なに?私とスコッチが付き合っているなんて、どうしてそう思うの?」
「君を付けている際に、電話の録音が聞こえたんだ。あれはスコッチの声で間違いない。そして、君は親しそうに彼に電話をかけていた」
「それだけで付き合っているなんで、断定するのはおかしいわ。ただの任務での電話よ。」
「君とスコッチが付き合っていようが、俺には関係ない。ただ、こちらには支障を与えるなよ」
「そんなこと...わかってるわよ。それに付き合ってなんかないわ。だって彼は...。なんでもない。今の忘れて」
〜〜♪
すると、電話が鳴った。
けれど、私ではなくライの携帯のようだ。
彼は電話に出て話し出した。
私はこれ以上話を深堀されたくなかったため、ビルから出ようと立ち去ろうとした時だった
「ミモザ」
と、呼ばれ振り向くと
腕を掴まれ、ビルから連れ出された。
そして、ライはそのまま私の腕を引き、電話をしながら歩き出した。
「ちょっと、突然なに!?」
「行けばわかる。ついてこい」
彼はそれだけいい、どこかへ向かっていた。
「わけわからない」
「.....見えた。切るぞ」
彼はそう言うと電話をきり、私を掴んでいた腕を離した。
「連れてきた理由は何?」
とライを問いただした時だ
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時