検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:162,536 hit

68 bourbon side ページ19

[ミモザがアジトに行ってる間]

戻ってくるのが遅いな...とミモザが戻ってくるのを待つ。

俺は彼女がアジトに行く前に、彼女にメールを見たいからと嘘をつき携帯を借りて、スコッチとの思い出である写真やメールの履歴を全て消しておいた。任務関係のやり取りだけは残してある。

あれならジンに万が一見られた場合でも大丈夫だろう...。

けれど、かなり待つがミモザが戻ってくる気配がなかった。
もしかしてなにかあったのか?と思い、アジトに行こうとしたが、連絡が来たら行くとの約束だったため、大人しく車で待ち続けることにした。

しかし、この後景光からのメッセージで俺は焦ることになる。


携帯が光り、画面を開くと留守電が入っていた。
珍しいなと思い、それを開くとなんと景光からだった。
俺は急いで留守電のメッセージを再生する、それは残酷な現実を突きつけられるものだった。

"悪い降谷...奴らに俺が公安だとバレた...逃げ場はもう、あの世しかないようだ。...後は任せた。じゃあな、ゼロ"

「あいつ...正気かくそッッ!!」

すると、メールが入っていることにも気がつく。
それは留守電よりも前に届いたものだった。

そこには、
"ゼロ、お前に伝えなければいけないことがある。
俺は組織メンバーである、ミモザを好きになってしまった。
完全に公安に対しての裏切りだよな。こんな幼馴染ですまない。
けれど、組織を抜け出して普通の女性に戻りたいと願う彼女をどうしても放っておけなかった。
俺の中で彼女は大切な存在になっていたのだ。
なかなか1歩を踏み出せなかったが、背中を押してくれたお前に感謝している。
俺になにかあったら、後のことはお前に任せたよ。
万が一のことがあったら、彼女を守ってくれ。"

「最後の最後までミモザか...」

あの時何故背中を押してしまったのかと自分に腹が立つが、とりあえず彼女が早く帰ってくることを待ち続けた。

少しすると、ミモザが戻ってきた。
「ミモザ!あなたが行っている間に大変なことに!?」
早く伝えなくてはと声を少し荒らげてしまったが、彼女の首の跡を見て驚く
「...ッその跡、一体何があったんだ」

ミモザの首には手で締められたような跡が残っていた。
ジンにやられたのか?と聞きたかったが、そんな状態でも彼女は
「続けて、どうしたの」
と冷静であったが、その目には強い意志が見えた。

景光...俺はこの時点で彼女を守りきれていないよ。

お前が守らなくては意味が無い...

69 rye side→←67



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
318人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 黒の組織 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。