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バーボンの威圧におされ、後ろに下がると足が壁にぶつかった。
「景光の名前以外に何を知っていますか?答えによってはあなたを自由にしておくわけにはいきません。」
彼はそう言うとドンと壁に手をつき、私を逃げられない状態にした。
いや完全にこれ萌シーンなんだろうけど、バーボンの表情は完全に般若だし、言ってる内容怖いし、残念ながら恐怖しか感じない
名前以外に知ってることなんて、アニメで全てを見ていたんだから全部知ってるに決まってるわ!と少し心の中で叫ぶが口で言えたもんじゃない。
考えた結果、私が出した答えは
「景光のことも、あなたのことも全て知っているわ。私に下手な気起こさないほうが、あなたのためでも景光のためでもあるわよ。降谷零さん?」
私はニヤリと笑い。バーボンを少し煽ってみた。
だってやられっぱなしはなんだか尺に触ったからちょっと仕返し。
バーボンは驚いたあと、焦ったように
「なぜ、その名前を知っている...景光が、いったのか?」
「ちがう。ただ私が知っているだけよ。けど、私は手荒なことはしたくないから、これ以上私を煽る行動はしないでね。そうなったら、あなたこそ自由を無くすわよ?」
と私はバーボンを押し返し、彼と壁にできた隙間から脱出をする。
そして、手がかり探しの続きを始めた。
「なぜ景光が話していないのにそんなことまで知っている。誰に教えて貰った?」
「 A secret makes a woman woman . 意味はわかるわよね?本当に誰から聞いたものでもないわ。...信じて欲しい」
私は手を止め、バーボンの目をじっと見る。
「...誰からも聞いていないなんて信じられるわけッ!」
「お願い。...信じてくれたら、何でも協力するわ」
「.......何でも、と言ったな。...その言葉、信じるからな。柳瀬 A」
「ッ!あなたがなんでその名前を」
「君のことを少し調べさせて貰ったよ。なぜ組織に入ったのかも大体はわかっている。」
「そう...」
「1つ聞きたいことがある。...景光は、君が俺たちの全てを知っていると分かっているのか?」
「いいえ。ただ、景光の口から自分は公安警察であるということは言われたわ」
「理由があって組織に入ったとはいえ、君も組織の人間に変わりはない。何故公安だと知って、ノックである俺たちを排除しない?」
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iwa(プロフ) - お話惹かれてます。でも、あー救済じゃないのが切ないです。読みふけってますが救済ルートもほしい。 (2019年11月28日 16時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子 - お話大好きです!!好きすぎて夜中まで起きてずっと読んでました!忙しいとは思いますが、お話の続き楽しみに待っています〜! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 895cf97eb9 (このIDを非表示/違反報告)
rrrr(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2018年9月4日 19時) (レス) id: 4886ac9ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年8月3日 10時