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そのまた翌日、、、
はっ!!父上発見!!!でもなんか囲まれて戦っているような、、、。よく見えない。でも見つけたから行ってみよう!!
『はぁ、はぁ、意外と遠くない?』
思ったより遠かった。なんか、もっとすぐに着くと思ったんだけど。
『(父上、今行くから!!!)』
ようやく人混みの中に隠れられたよ、、。え、ちょっとまって、父上となんか強そうなやつ戦ってんじゃん。え、父上、、?嫌な予感がしてたのってきっとこれだ。
このままじゃ、父上!!!!死んじゃうよ、、、。
どうしよう、父上が、、、、剣術もできない、馬にも乗れないあたし、何ができる?考えろ考えろ。えっと、えぇっと、、、。
「王騎将軍ー!!頑張ってください!!!!次の一撃で決めてやりましょう!!!!」
父上やられてる!?まって、どうしよう、どうしよう、
あれ?あれって弓矢?死んだ超国軍の兵士が持ってたやつか、、、、、。弓術の才もないけどできるかな、、、
やってみるしかないか。でももし失敗して兵士に当たってしまったら、それがもし秦国軍だったら、、、、、。足手まといになってしまう、、。
でもこのままだと父上が、、!!!!
「良いですかアオイ」
『なーにー?ちちうえー』
「一度決めたことはやり遂げるのです。諦め癖がある貴方には少々キツいかも知れませんが」
『ほぉー、アオイ頑張るね!』
「理解していないようですね。コココココ」
一度決めたことはやり遂げる。
小さい頃父上に言われた言葉。父上を助けて一緒にお家に帰るって決めたから、絶対、一緒に帰るって決めたから。いつのまにかあたしは弓を引いていた。
『一緒に帰るんだから。父上に見てもらいたくて色々持ってきたんだから、、、、早く見せて褒めてもらいからだから、だから、、、、』
上手く出来る気はしない。でも、今はやるしかないから
『父上ー!!!!!!!!!』
そう叫ぶと同時に手を離した。
「「「「?」」」」
一気にあたしの方に視線が来る。でも、あたしの放った矢はあのでかい父上と戦っている男に命中した。
その瞬間、父上が一振りしやつは倒れた。
『父上ー!!!父上!!』
そう言ってあたしは父上が乗る馬のもとへと駆けて行った。
「アオイ、、貴方ついてきてたんですか?」
『ばあや達に怒られてたけど勝手に出てきた』
「あぁ、なんと無茶を」
「でも、さすが姫様。よくぞご無事で」
「姫様がご無事でなによりですな」
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作者名:アオイ | 作成日時:2022年6月26日 8時