病弱だから絵を描きます！ (ページ5)

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「アオイー？行きますよー？」

「私が様子を見てきます」

「頼みましたよ、騰」

「姫様？姫様ー？あぁ、お前たち姫様は？」

「それが姫様はまだ寝ていらしてるんです」

「全然起きなくって」

「これはばあやを呼んでくるしかなさそうです」

「私よんできます！騰様少々お待ちください」

「姫様！！起きてください！姫様！！」

『んんー？ばあや？』

「姫様しっかりしてください。王騎様がお待ちですぞ」

『あっ！！おーきゅー！！』

「殿にもう少しかかるようですと伝えてきます」

『待って騰！！すぐ行くから！！』

「姫様まだ終わっておりません！！」

「じっとしててください！！」

『ぐぇ、か、髪の毛そんなに結ばなくて大丈夫だから』

「大丈夫じゃありませんよ！！」

「そうですよ姫様！！王宮に行くんですよ！？」

「王騎様の娘がはしたない子だと思われたら終わりです！！」

『自分でできるって！！！』

『お、お待たせしました父上、、、』

「こんな時に寝坊ですか」

『ごめんなさい！！！！！！！』

「帰ったら馬術ですよ」

『そ、そんなぁー！！！！』

ちなみに今は馬で移動してます。え？アオイちゃんはどうしてるのって？王騎将軍の馬に一緒に乗ってるよ！！

『待って待って待って父上速いぃぃぃぃー！！！』

「コココココ♡普段の速度にくらべるとまだ遅いですよ」

『父上めっちゃとばすじゃん』

「殿、見えてきましたぞ」

『父上ー！！！あれがおーきゅー！？』

「そうですよ」

『あれがおーきゅーなんだ！！すごーい！！大きいな〜すごいすごーい！！！』

「姫様、馬の上ではしゃがれますと危ないですよ」

「アオイ、大人しくしてなさい」

『はーい！！』

「(こういう時だけ聞き分けが良いんですから)」

『すごいすごい！！城の中も広ーい！！』

「我らの城とあまり変わらない気がしますがね」

「殿、用事を済ませねば」

「そうでしたね。アオイ行きますよ。ついてきなさい」

『はーい！』

「姫様ご機嫌ですね」

『だって普段あまり外に出ないし初めて来たから楽しくって！！』

普段訓練の時しか外に出ないからね。それか父上や女官達に無理矢理連れ出されるかの二択しかないから。

いつもは部屋に篭って絵を描いてるの。それから、気が向いたら軍師の勉強をしてる。気が向いたらだけどね。

たまーにだけど昌平君先生のとこにいって見てもらってるの。先生に褒めてもらえるように頑張るんだ。