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蒙恬side
『はぁ、ようやく落ち着けたよ』
「なんか、凄かったね」
『あたしが小さい時から一緒の凛玲が特にうるさくてね』
「でも、俺がアオイちゃんを家に呼んだら爺も同じ反応する気がする」
『あはwやっぱりそうだよね。お茶とお菓子持ってくるから待ってて!』
「わかった」
「姫様!!私が持って参ります!!!!」
『え、いや、大丈夫だよ。いつも自分で持ってきてるし』
「いいえ、姫様。今回ばかりは私に任せてください」
『いや、いいって。大丈夫だよ』
「お願いします姫様!!!私に任せていただけませんか!!!!」
『大丈夫だって!!!凛玲大袈裟すぎ!!!あたしもう行くから!!』
「お待ちください姫様!!!わたくしも!!ついていきます!!!」
『来なくて良いって!!!!』
「姫様〜!!!!!」
だんだんと遠ざかっていくアオイと凛玲の会話。いや、面白すぎでしょ。
アオイの部屋は綺麗だなー。なんか、物がないって言うか、きちんと整理整頓されてるって言うか。
「ん?」
机の上に何か置いてある。
「あれは、、、絵?」
アオイが描いたらしき絵があった。ちょっと見てみよ。
「すごい、、、、」
綺麗だなあ。細部までこだわって描かれているのがわかった。
『え、!?もーくん!?何見てんのさ!!』
「あ、アオイちゃん。」
『恥ずかしいべさ!!!』
「ごめんごめん。でも、すごい綺麗。どうやったらこんな上手に描けるの?」
『あたしさ、小さい時から馬にも乗れなくて、剣術も弓術の才もなくて、おまけによく熱出るから何にも出来なくて、暇だったの』
街に出ると王騎将軍の娘なのに何にも出来ないのねってよく言われた。
『寝てても絵は描けるじゃない?それでずっと描いてたの』
「すごいなあ〜!俺は絵なんて描いたことないからアオイちゃん尊敬だなー!!!」
『もーくんだってすごいよ!!頭もいいし、馬に乗れて戦の才があるもん!!』
「ぷっ」
『んふふ』
「『あははは」』
『このお茶ね、あたしが淹れたの!』
「そうなの!?すごいよアオイちゃん!」
「ん!!美味しいよ!すごいアオイちゃん!俺お茶なんて淹れらんないもん!」
『!!!ほんと!!??やったー!!』
アオイちゃんは自分のこと貶してるけど、俺には出来ないこと沢山出来るから充分すごいんだよ。
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作者名:アオイ | 作成日時:2022年6月26日 8時