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ページ32

朝日が差し込みはじめた

手応えはあるが、両者一歩も引かない状況

せめて、話が通じる相手なら楽だったんだが…
通じない為、力技でゴリ押すしかない

長時間の格闘で効いてきているのか、ヤマノケが苦しみ始めた
加えると、憑かれている潔子ちゃんも…だが


『そろそろ、離れてくれませんかね…』


私自身の身体的、精神的疲労は限界を越していた
半ば自身の弱さにイラつきながら強く言葉を発した

すると、ほんの一瞬だがヤマノケが隙を見せた
その隙を逃すまいと、刀を手に取り斬りかかった

潔子ちゃんが傷つかない様、刀身に霊力を込め
ヤマノケを斬った……いや、切り離した


「テン…ソウ…メツ……ア゙…ァ……ハ…レ……ナ…イ…」


『…ここから早々に立ち去れ。完全に消されたくなければな』


奴の気配が消えてから、倒れている潔子ちゃんの元へ向かった
気を失っているみたい…

そっと毛布を被せ、体力の限界が尽きた為ドア横へもたれかかった


『良かった…潔子ちゃん…』


そこで、私の意識は途切れた


次に目が覚めたのは、空が橙に染まる夕方だった


松「お、おはようさん。よく頑張ったな。お疲れ様」


皆を探そうと廊下へ出たら、松とばったり鉢合わせた
烏野の皆が気絶している私と潔子ちゃんを見て、何があったのか大層心配しているらしい


田「あっ!!」


坊主くんが食堂入口に居た私に気が付き、烏野一同を連れて私のところまで来た


澤「起きてそうそう悪いが……清水は助かるのか?」


『はい、もう大丈夫です。ヤマノケは祓い切り離しました。ヤマノケ憑きの代償として、潔子ちゃんは一日程は眠りにつくと思います。』


その時の烏野の皆さんの安心しきった表情
武田先生からの感謝の言葉の数々
烏野は本当に仲間思いの、皆優しい良いチームだなと、改めて思った

疲れていたこともあってその日はすぐに床へ就いた

………裏であの様な事が進んでいたとも知らずに…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ〜」




「次は挽肉〜挽肉です〜」




「また逃げるんですか〜次に来た時は……最後、ですよ」



そう言った人外の者は、ニヤリと奇妙な笑みを浮かべた

この現象の餌食になった者は……



__________
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クローバー - 続きが気になります!更新待ってます!! (2022年3月27日 20時) (レス) @page32 id: 61879f4751 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるまー - いくつか誤字があるのが気になります。どうゆうではなくどういうです (2022年2月22日 22時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - あー、、、、猿夢、、、、マジ勘弁、、、でもこの作品最高です! (2021年10月16日 20時) (レス) @page32 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 八尺様あああああああああああああああああああ、、、、マジ無理怖いてぎゃあああああああああああ!!!!ボボボとかポポポポポとかいうやつううううううううう!! (2021年10月16日 19時) (レス) @page18 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
みーか - 続きがみたいです!とても面白いので (2021年4月30日 23時) (レス) id: 6910d4754c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年9月7日 18時

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