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ケイイチロウbirthday ページ10

in9区アジト

パァン!
青「ぱぁーん!!!」
桃「うわぁ!?」
緑「ぎゃっ!」
赤「うやぁ!?」
黄「わぁ!?」
紫「うわぁああああ!?」

突然クラッカーを鳴らされた5人の目が丸くなる。

桃「な、なに、?」
紫「……ほんま、心臓に、悪い、」
青「今日は!!!」
緑「うるっさ、、」

びっくりしている5人をスルーして、ケイイチロウは言葉を続ける。

青「何の日ですか!!??そう!俺の誕生日です!!!Fooooo!!!」
桃「い、いえーい」
赤「ぱちぱちぱち〜」

テンションの高いケイイチロウに若干付いていけてないメンバー。

青「と、言うわけで、盛大に祝え」
緑「うわ自分で言った」

ソファで足を組んで座るケイイチロウに苦笑いとも微笑とも取れる笑いが零れる。

パチン

突然、部屋の照明が落ちる。咄嗟に臨戦体勢になるケイイチロウだが、ふと、それを解いた。火がついた蝋燭が刺さっているケーキが運ばれてくる。

黄「happybirthday to you ♪happybirthday to you♪
happybirthday dear boss〜♪ 」
桃・緑・赤・黄・紫
「happybirthday to you〜〜♪」

桃「おめでとうーー!!!!」
パァン!

突然明るくなった部屋の中で、呆然としているケイイチロウと、してやったり顔の5人。5人の手元にはクラッカーが。

青「は、え、なん、」
赤「サプラーイズ!!」

状況を呑み込めていないケイイチロウが口元を抑える。

緑「ボスが言ったんだからね、祝えって」
紫「バレへんようにするん大変やったわ」
黄「歌なんか久しぶりに練習したよ」
赤「成功ー!!」
桃「侮らないでよね?ボスの誕生日くらい覚えてるよ」

青「は、ははっ、」

ケイイチロウの目元に少し涙が滲む。それはきっと、

青「俺やっぱ9区で良かった、」

仲間への安堵だろう。

桃「あ、泣いてる!?泣いてる!?」
青「泣いてねーよバーカ」
紫「ほらケーキ食べるでー」
黄「ボスのいちばん大きくね!」
緑「甘いものが夜ご飯って……」
赤「たまにはいいじゃん?」

笑顔が溢れる最高の誕生日。仲間への信頼が増した特別な誕生日。

青「俺って、幸せ者」

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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年5月4日 19時

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